住まう

京都

風光明媚を全身で感じる暮らし

先斗町

京都の歴史と文化

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  京都市內地図

  794年に長岡京から都が遷され、平安京が誕生。以來、1869年に東京へ遷都されるまでの間、京都市は歴史の中心地であり続けました。南北の道と東西の道を直交させることで整然と區畫した市街は「碁盤の目」ともいわれ、條坊制を取り入れた平安京の都市區畫の名殘を留めています。また、街並みを彩る建造物も、951年に建てられた醍醐寺の「五重塔」をはじめ、悠久の時を経てきた寺社仏閣や伝統的な木造建築様式である京町家が各所に點在しており、歴史の息吹を今に伝えています。
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  源氏物語の著者、紫式部

  平安京の誕生から華美な王朝文化の舞臺であった京都市。遣唐使が廃止されたことを契機に、その文化は國外の模倣から國風文化へと変化していきます。文字も、それまでに使われていた「萬葉仮名」から「ひらがな?カタカナ」が考案され、その結果、『竹取物語』や『源氏物語』『枕草子』をはじめ、さまざまな文學作品が誕生。絵畫も日本風な「大和絵」が生まれ、そこからは『鳥獣人物戯畫（鳥獣戯畫）』などの作品が誕生しています。
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  西陣織の制作風景（2017年6月撮影）

  歴史的な立ち位置から、常に人々から注目される対象であり続けた京都市。歴史に名を殘す偉人たちが目指した地でもあり、またそれゆえか、「応仁?文明の亂」「本能寺の変」「方広寺鐘銘事件」「池田屋事件」「近江屋事件」など、數多くの日本の転換點となる事件が起こった地でもあります。しかし同時に、人が集まることで茶道や華道、歌舞伎など數多くの文化が生まれ、京都市から全國に発信されていきました。これらの文化を支えるために優秀な職人が招かれ、西陣織、京友禪、京くみひも、京扇子、京焼?清水焼などの獨特の産業品が誕生。現代に至るまで受け継がれています。

四條河原町の四條通り

京都に暮らす魅力

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  本願寺（西本願寺）御影堂
  （2023年7月撮影）

  Ⅰ

  世界有數の観光地が
  すぐそばに

  京都市は國內だけでなく、海外からも多くの人が足を運ぶ観光地です。また、京都府內で17もの世界文化遺産があり、そのうち15のスポットが京都市に集まっています。清水寺、上賀茂神社、下鴨神社、東寺、西本願寺、二條城など、それら世界文化遺産は京都市內の各所に點在しており、スポットへダイレクトにつなぐ公共交通機関も整備されています。二條城の周りをランニング、散歩の途中で西本願寺に立ち寄る、ちょっと足を伸ばして金閣寺へ……世界の人々が訪れる観光地が日常に溶け込む、そんな暮らしを楽しむことができます。
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  手描き友禪

  Ⅱ

  伝統が
  手の屆く範囲に

  その歴史的背景から京都市には數多くの職人が集まり工房やお店を開いてきました。味や技など、伝統を現代まで受け継いでいるお店も多く、創業から1000年を超える今宮神社參道の甘味処「一文字屋和輔」をはじめ、數百年続く老舗が京都市內のあちこちにあります。また、先染の紋織物、西陣織をはじめ、獨特の染色技法で鮮やかな色彩を魅せる京友禪などの伝統工蕓品を作る工房も多く、制作體験や工蕓品の購入ができるところも。連綿と続く伝統に、少し手を伸ばせば觸れることができる。それが京都市という街なのです。
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  五山送り火（2022年8月撮影）

  Ⅲ

  雄大な山々に
  囲まれた街

  三方を山々に囲まれた京都市は、自然と隣り合った味わい深い街です。桜、新緑、紅葉、雪。四季折々の姿を見せる街並みと景観に飽きることはないです。東山?北山?西山など、京都市を囲む山のなかでも、特に愛されているのが東山。京都市の東側を通る山岳地の総稱で、比叡山や五山の送り火で有名な大文字山などの山々は「東山三十六峰」と呼ばれています。その雄大さから山麓にはさまざまな寺院や社寺、貴族らの保養地が建てられました。 京都市に暮らす人々は、東を向けば東山があることから、東西南北を迷うことが少ないという話もあり、これも東山に対する親しみを感じられるエピソードといえます。
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  錦市場

  Ⅳ

  グルメも
  ショッピングも
  コンパクト

  世界でも有數の観光地として知られる京都市には、著名な名店や老舗が集積しています。中でも四條河原町、木屋町、先斗町、祇園、錦市場などはショッピングやグルメも楽しめる中心的なエリアです。京都市はコンパクトな街かつ鉄道?地下鉄?路面電車?バス?タクシーなど交通機関も幅広く、どこからでも簡単に短時間で、中心エリアにアクセス可能。休日のお出かけやお買い物が便利な街といえるでしょう。またそれらエリアだけではなく、意外な場所に意外な名店や老舗が隠れているのも特徴のひとつ。近くのお漬物屋さんが全國から足を運ぶ人が絶えない創業數百年の老舗だった、というのも京都市での暮らしでは珍しいことではありません。
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  方広寺　國家安康の梵鐘

  Ⅴ

  足元には
  日本有數の
  歴史が眠る

  1000年以上、日本の中心地としてあり続けた京都市。そのため、さまざまな歴史的な出來事の舞臺になっていおり、京都市での暮らしは、日本の歴史が眠った地の上での暮らしといえます。例えば「本能寺の変」。本能寺は現在でも參拝できますが、これは豊臣秀吉が再建したもので、実際に事件があった場所は約2kmほど南西の位置で石碑が建てられています。他にも、大阪の陣が起きるきっかけとなった「方広寺の梵鐘」も現存し、見ることができます。幕末の名殘も強く、新撰組ゆかりの地や坂本龍馬襲撃の地など、あちこちで有名なスポットが點在。歴史の転換點となる出來事があった場所が散歩のルートに存在する、というのも京都市の暮らしの醍醐味です。