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舊暦10月は日本中の神様が出雲大社に集まり、出雲以外に神様がいなくなることから「神無月」と呼ばれますが、神様が集まる出雲地方では「神在月」と呼ばれます。
新暦10月の異稱としても用いられている神無月に出雲を訪れてみました。
出雲大社の表參道は「神門通り」と呼ばれています。 大正4年(1915)11月7日に大鳥居が建立され、同年に神門通りと命名され、2015年は100周年という節目の年である事から現在「神門通り100周年記念事業」が開催されています。
今回は観光客で賑わう神門通りをご紹介したいと思います。
神門通りは國鉄大社線の開通にあわせて整備され、かつては旅館や土産物店が軒を連ね、多くの參拝客で賑わっていました。しかし、國鉄大社線の廃線などの影響もあり、空き店舗が目立つ通りとなっていったそうです。こうした中、出雲大社の平成の大遷宮を機に再開発がスタート、現在ではたくさんのお土産屋さんやグルメなどのショップで賑わっています。
舊大社駅は出雲大社から約1.2キロ程の位置にあり、國の重要文化財に指定される純日本風の木造平屋建ての駅舎は一見の価値ありです。
神門通りでは、所々でぜんざいのお店を目にします。というのも、ぜんざいは出雲が発祥の地。舊暦10月に行われる「神在祭」で振る舞われる神在(じんざい)餅、その「じんざい」が出雲弁で訛って「ずんざい」さらには「ぜんざい」となって京都に伝わったと言われています。
今回「日本ぜんざい學會 壱號店」さんで、ぜんざいをいただきました。すっきりとした甘さで、ふわふわの白玉がとても美味しく、付け合わせのキュウリの淺漬けがよいアクセントになっています。
ちなみに鳥取県の一部地域では、お正月のお雑煮にぜんざいに似た小豆雑煮という小豆の煮汁に柔らかく煮た丸餅が入ったものが食されます。
こちらは出雲大社勢溜の向かいにある「ご縁橫丁」。県內産の木材や瓦を使った平屋造りのショップが立ち並ぶエリア。焼き鯖壽司やぜんざいに出雲そばなど地元の名産品が目白押し。入り口のお店ではサザエやバイ貝にのどぐろが焼かれていて、美味しそうな香りが漂っていました。
出雲大社は縁結びの神様。神門通りにあるショップでも様々な縁結びグッズが販売されていました。
神門通りを歩くと、どこのショップでも値札に書いてある通貨が「円」ではなく「縁」と表記されていることに気づきます。あちこちで「縁」を発見できる神門通りです。
出雲といえばやっぱり出雲そば。出雲そばはそばの実を皮ごと石臼で挽くため、そばの色は濃く黒く、香りが強いのが特徴です。
他べ方は大きく分けて2つあり、冷たいお蕎麥は割子そば。三段の丸い漆器に盛られたそばに薬味をのせ、そばつゆをかけて食べます。一段目を食べ終わったら、器に殘ったそばつゆを二段目の器に移します。そして、また薬味とそばつゆを足していただきます。
暖かいお蕎麥は釜揚げそば。釜から茹でたそばを器に盛り、茹で汁であるそば湯をかけた狀態で提供されるので、そばつゆを入れていただきます。とろりとしたそば湯に絡むそばは絶品です。
今回は昭和4年創業の「そば処 かねや」さんでお蕎麥をいただきました。こちらのお店は、かつて秋篠宮様?紀子様にも獻上されたという名店で、店內にも有名人の方のサインが多數飾ってありました。
平成の大遷宮があり、2013年には約800萬人の參拝客が訪れ、日本を代表する観光地となった出雲大社。神門通りもとても賑わいがあり、おすすめのスポットです。 出雲大社を參拝された折には、是非神門通りも一緒にお楽しみください。
別荘地から約82.9km
撮影日:2015/10/28
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