～宮城蔵王からこんにちは～　「　プチプチ湯治　」

　　　　　　　　その28　「　プチプチ湯治　」

　みなさま、こんにちは。
　２月になったなと思っていたら、いつもの雪景色も見ないうちに、二十四節(jié)気の「雨水」も過ぎてしまいました。
　雨です。
　今年はもう、雪は諦め、ですね。
　そんな２月のある日、２人の女性のお客様が蔵王の我が家にやって來ました。
　以前彼女たちがそれぞれ體調(diào)を崩した際に、プチ湯治にやって來た、私の以前の職場の後輩２人です。
　今回は、1泊だけなので、プチプチ湯治です。
　前回は別々でしたが、今回は２人一緒。
　２人とも同じ料理教室に通っており、當(dāng)日作ったケーキとパン、それにワインを持參して、やって來ました！

　いかがですか？
　私のような素人からすると、プロが作ったのか、と思える出來です。
　夕食は、パンに合わせたメニューにして、食後にはケーキを堪能しました。
　パンにはクリームチーズが合うということでしたので、事前に、「ActiveResorts宮城蔵王」の売店で、蔵王チーズを購入。
　寫真で見ると地味なパンですが、クリームチーズとの相性が絶妙で、美味しいのなんの！
　我が夫も、ばくばく食べてました。
　ケーキは、美味しそうな見た目を裏切らない、これまた絶品！
　當(dāng)然の帰結(jié)として、ワイン１本は、またたく間にカラになりました。
　次回に備えて、ワインを買い置きしておかなくちゃ、と痛感した次第です。

　彼女たちが蔵王の我が家にやってくる目的はひとつ。
　それは、とにかく溫泉にできるだけ多く入ってリラックスすること。
　もちろんお湯には何の問題もありませんが、彼女たちには雪景色を見ながらの入浴を楽しんでもらいたいと考えていた、私のその思惑は大きくハズレてしまいました。
　ご覧のとおり、なんだか３月末あたりの雰囲気の風(fēng)景です。
　それでも１泊２日の短い滯在中に、彼女たちは６回も我が家の溫泉を楽しんでおりました。
　湯治という名目での訪問、面目躍如です。
　彼女たちいわく、蔵王では、溫泉と、薪ストーブからのじんわりと溫めてくれる遠(yuǎn)赤外線が、なんともいえない効能があるのだとか。

　仕事を抱えた２人は、今回１泊しかできません。
　それでも、1泊にしてはそれなりに蓄えることのできた、そこそこの元気をお土産に、翌日は仙臺へ戻ります。
　まっすぐ戻るのもつまらない、ということで、ちょっと気になっていたところへ寄り道することにしました。
　蔵王町の隣、川崎町にある、「イーレ！はせくら王國」というところです。
　廃校になった小學(xué)校を利用して造られた、観光交流施設(shè)です。

　外観は、小學(xué)校そのもの。
　內(nèi)部も、教室などはあまり手を加えておらず、最小限の改裝に留めたのがよくわかる施設(shè)でした。
　この小學(xué)校で実際に使われていたと思われる、跳び箱や楽器、卒業(yè)時の創(chuàng)作品などがさり気なく配置されておりました。

　時節(jié)柄か、お雛様も飾ってあり、艶やかな姿が目の保養(yǎng)になりました。
　施設(shè)內(nèi)には、レストラン?売店?キッズスペースなどがあり、設(shè)備を利用して、料理教室や手蕓教室なども不定期に開催されているようです。
　體育館は、こじんまりとしたワイナリーに変身していました。
　こちらで醸造したオリジナルなワインの販売は、４月からだそうで、販売開始が楽しみです。
　
　以上をもって、プチプチ湯治、及び行事のすべては終了。

　初めて蔵王の我が家にやって來るまでは、２人とも遠(yuǎn)慮のためか時間がかかりました。
　けれども一度訪れてしまうと、また來たくなる、蔵王はそな魅力にあふれているようです。

　　「また來ます！　またケーキとパン作って來ますね！」

　具合が悪かったことが信じられないような、そんな２人と、しばしのお別れです。


※イーレ！はせくら王國　當(dāng)リゾートより約22ｋｍ
（寫真は平成31年2月撮影）