「久慈琥珀博物館」へ行くことが決まった日からワクワクしていた。今年に入って、博物館の採(cǎi)掘現(xiàn)場(chǎng)でカマキリ入り琥珀や、カメの化石が見(jiàn)つかったと報(bào)道されていたからだ。

ここは、日本で唯一の琥珀専門(mén)博物館である。新館に入ると、巨大な卵形カプセルに目を奪われた。內(nèi)側(cè)には、小さな琥珀がびっしりと貼付けられていて、夕暮れ時(shí)のような色をしている。

「ブランデーの色を琥珀色と言ったりしますが、実は琥珀の色は250色以上もあります」

佐々木和久館長(zhǎng)が指差したケースには、黃色や茶色のほかに、乳白色や緑色の琥珀もある。

「中國(guó)では赤い琥珀を『龍血』と呼んだのですよ」

佐々木館長(zhǎng)の話は、さらに興味深いものへと続いた。

「映畫(huà)『ジュラシックパーク』の中で、恐竜復(fù)活の鍵となったのが，蟲(chóng)入り琥珀だったでしょう」

久慈の琥珀は、8500萬(wàn)年前(恐竜時(shí)代）のもので、世界的にも古い。目の前にある琥珀に封じ込められた昆蟲(chóng)や葉、空気や水は、その時(shí)代に存在していたのだ。琥珀は化石であり、寶石であり、タイムカプセルでもある……。そう実感した途端、想像が膨らみ、琥珀から目が離せなくなった。

rakra2008年9月號(hào)掲載

2008年8月頃撮影

【學(xué)蕓員さんのナルホド情報(bào)】琥珀は、數(shù)千萬(wàn)年前から數(shù)億年前の樹(shù)木の樹(shù)脂が化石化したもの。同じ大きさでも、琥珀は軽くて溫かく、石は重くて冷たい。どれくらい違うかは、博物館で確かめよう。ほんのり溫かい琥珀を見(jiàn)ていると、心も溫かくなるかも。