小川原湖の近く、森の中を進(jìn)むと突如現(xiàn)れる不思議な空間。デッキを歩いて記念館に向かうと、壁には演劇実験室「天井桟敷」のシンボルだった仮面のモニュメントや、アラーキーなど寺山ゆかりの人から寄せられた言葉が、タイルアートとしてはめ込まれている。

真っ赤な扉を開(kāi)け、ほの暗い展示室に直行する。そこは寺山が三沢で野外劇をやるとしたら、きっと飛行場(chǎng)だろうと創(chuàng)られた滑走路の舞臺(tái)。その上には寺山の劇や映畫(huà)に登場(chǎng)した「聖主人のための機(jī)會(huì)」や「空気女」が無(wú)造作に並ぶ。

舞臺(tái)の下の奈落には、機(jī)がいっぱいだ。椅子に座ると機(jī)の上には寺山が映し出され、彼は「演劇で何ができるか」熱く語(yǔ)っている。引き出しを開(kāi)け懐中電燈で中を照らすと、6000點(diǎn)にも及ぶ資料がぎっしり。彼の使った黒電話(huà)からは肉聲が聞こえてくる。

ミュージアムには野外劇を行うステージも併設(shè)され、別の扉を開(kāi)けると文學(xué)碑へ続く遊歩道。

テラヤマワールドに引き込まれる心地良さが體感できる、魅惑のミュージアムだ。

rakra 2006年9月號(hào)掲載

2006年8月頃撮影