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      豬苗代~會津、裏磐梯

      “暮らす森”を知ろう

      SLOWNER WEB MAGAZINE

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      自然?風土

      いにしえから人を惹きつける、美しい會津へ

      ロイヤルシティ豬苗代ヒルズ/2022.09.28

      豬苗代~會津、裏磐梯

      福島県を代表する名峰、磐梯山。そして、東北一の広さを誇る豬苗代湖。ロイヤルシティ豬苗代ヒルズは、このふたつの名所を望む高臺に広がっています。豬苗代湖は、湖面積約103.3km2、最大水深約93.5m、湖容積約38億5,900萬m3の日本で4番目に大きな湖で、淡水湖では日本で3番目の広さを誇ります。また、「天を映す鏡のような湖」という天鏡湖の異名を持つほどの透明度の高さと澄んだ水質を誇り、ヨットやウインドサーフィンなどのウォータースポーツで賑わう夏も、ハクチョウの飛來地として知られる冬も、水面に磐梯山を映し出します。
      豬苗代町をはじめとする福島県西部一帯は會津地方といわれ、スケールの大きな自然や歴史を物語る貴重な建造物など、時間を忘れて楽しめる見どころがたくさんあります。

      夜明けを迎える、夏の豬苗代湖

      豬苗代の風景に人々が魅了されるのは、今も昔も変わらないようです。
      會津藩初代藩主?保科正之(ほしなまさゆき)公は、生前、豬苗代を訪れ、豬苗代湖を一望できる地に自らを葬るように命じました。遺言どおり、1675年(延寶3年)に創建された「土津(はにつ)神社」は、豬苗代湖を一望できる磐梯山の麓、磐椅(いわはし)神社の末社として造営されたもの。「土津」とは、「萬物の理(神道の奧義)を究めた會津藩主」の意味で、正之公が晩年師と仰いだ神道家、吉川惟足(よしかわこれたり)から奉られた霊號です。

      (寫真左)土津神社では夏詣期間中、參道に風鈴が飾られている
      (寫真右)國指定重要文化財「天鏡閣」は、1952年(昭和27年)に福島県に寄贈され、1971年(昭和46年)まで福島県迎賓館として利用された

      大名や皇族たちも愛した、豬苗代の自然

      1908年(明治41年)には、豬苗代湖畔の美しさを賞せられた有棲川宮威仁親王(ありすがわのみやたけひとしんのう)殿下が御別邸を建てられました。「天鏡閣」の名は、李白の句『明湖落天鏡(めいこはてんきょうをおとして)』から、皇太子嘉仁親王(よしひとしんのう)殿下(大正天皇)が命名。修復を重ねたルネッサンス洋風建築のシックな洋館は現在、一般公開されており、當時の意匠に合わせて復元された家具や調度品とともに、変わらぬ気品を感じることができます。

      「男滝」と「女滝」が好対照をみせる達沢不動滝

      豬苗代町の東側に流れる「達沢不動滝」は、福島県を代表する名瀑です。一枚巖の黒い巖肌を流れ落ちる、高さ約10m、幅約16mの勇壯な「男滝」と、そのそばでひっそりと流れる「女滝」からなる夫婦滝で、昔は神仏に祈願するための修験の場に選ばれていました。滝音だけが響き渡る原生林の中にいると、時間の流れを忘れてしまうほど。滝元には不動尊「大聖不動明王」が祀られ、毎年舊暦の4月19日前後には護摩供養も行われています。

      (寫真左)獨特の赤瓦が印象的な「鶴ヶ城」
      (寫真右)「さざえ堂」は、1996年(平成8年)に國の重要文化財に指定された

      歴史の歩みを感じる會津若松、そして裏磐梯へ

      會津若松市の中心部にある會津若松城(別名鶴ヶ城)は、1868年(慶応4年)の戊辰戦爭で、舊幕府軍の拠點として約1カ月に及ぶ攻防戦に耐え抜いたことから、難攻不落の名城として知られています。1965年(昭和40年)に復元され、2011年(平成23年)には、屋根瓦を幕末當時の赤瓦に葺き替えられました。天守閣內は現在、會津の歴史や文化を紹介する郷土博物館として、會津を語り継ぐ場所となっています。
      會津若松市街地を見下ろす飯盛山にあるのが「さざえ堂」です。1796年(寛政8年)に建設された六角三層のお堂で、庇屋根と窓が螺旋狀に斜めに傾く外観は、その名の通り、サザエの貝殻のような意匠。巡禮がブームとなった江戸時代に、秩父、東國、西國各地の観音札所への巡禮がひとつのお堂で葉うことから多くの參拝客で賑わいました。正面から最上部に向かい、誰ともすれ違うことのないまま出口に出られる不思議な建築は、世界的にも珍しいものです。?
      再び、豬苗代湖の近くへ。美しい三角錐の山容から「會津富士」と呼ばれる表磐梯とは異なり、「裏磐梯」といわれる磐梯山の北側は、1888年(明治21年)の磐梯山水蒸気爆発によって荒々しい山肌を広げています。巖なだれが川をせき止めてできた數百もの湖沼群は、天候や季節、見る角度や水中に含まれる火山性物質によって、さまざまな色彩が見られることから『五色沼湖沼群』という名に。周辺には、一期一會の彩りが待つトレッキングコースが整備されています。

      ※2022年(令和4年)10月から2023年(令和5年)3月末まで、長壽命化工事に伴い天守閣內への入場は不可

      (寫真上)五色沼の中で最も大きな沼「毘沙門沼」。コバルトブルーの水面に映る空と森が美しい
      (寫真下)中瀬沼展望臺は、裏磐梯を代表するビュースポット。木々に縁取られた湖沼群と裏磐梯が一望できる

      磐梯山[現地から約17.7㎞~18.1㎞]/ 豬苗代湖[現地から約2.9㎞~3.3㎞]
      土津神社[現地から約7.3㎞~7.7㎞]/ 磐椅神社[現地から約7.2㎞~7.6㎞]
      天鏡閣[現地から約3.9㎞~4.3㎞]/ 達沢不動滝[現地から約26.4㎞~26.8㎞]
      會津若松城(鶴ヶ城)[現地から約18.3㎞~18.7㎞]/ 飯盛山[現地から約19.9㎞~20.3㎞]
      さざえ堂[現地から約17.9㎞~18.3㎞]/ 毘沙門沼[現地から約20.0㎞~20.4㎞]
      中瀬沼展望臺[現地から約24.1㎞~24.5㎞]

      取材撮影/2022年08月02日~04日、08日、09日

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