歴史の足跡を訪ねて、山陰のあの町へ

ロイヤルシティ蕓北聖湖畔リゾートがある広島県の蕓北エリアは、島根県との県境に広がっています。標(biāo)高1,000mを超える山々で構(gòu)成された中國(guó)山地を広島県側(cè)から縦斷し、車で進(jìn)むことおよそ2時(shí)間。島根県の西端、島根県益田市にたどり著きます。日本海に面し、山口県や広島県とも接している益田市は、古くから山陰と山陽を結(jié)ぶ交通の要衝地。蕓北エリアでも見られますが、益田の町には、石見地方の特産品、赤茶色の石州瓦を屋根にした家々が立ち並ぶ、獨(dú)特の風(fēng)景が広がっています。

蕓術(shù)ファンだけでなく、建築ファンからも熱い視線が注がれている島根県蕓術(shù)文化センター グラントワ

この石州瓦を、屋根だけでなく壁にも全面に張り巡らせた大膽なデザインの建物が「島根県蕓術(shù)文化センター グラントワ」です。全國(guó)でも珍しく美術(shù)館と劇場(chǎng)が一體になった文化施設(shè)で、屋根に約12萬枚、壁に約16萬枚の石州瓦が覆っています。瓦の原料、來待石(きまちいし)特有のガラス質(zhì)の表面は、光の角度でさまざまな表情を見せ、青空が広がる日には薄いブルーに、夕暮れ時(shí)にはわずかに緑色に見えたり、金色に見えることもあるとか。空と建物を映す中庭の大きな水盤も、文化拠點(diǎn)としての風(fēng)格を感じさせます。

海や山城跡から、人々を見守り続ける古剎

國(guó)道191號(hào)線沿いには、日本海に向けて遠(yuǎn)淺の海岸が広がっています。小浜海岸の巖礁、宮ヶ島には「衣毘須神社(えびすじんじゃ)」が鎮(zhèn)座。豊漁と海の安全守護(hù)の神、事代主之命(ことしろぬしのみこと)が美保神社から分霊され、この地には1867年(慶応3年)に遷宮。潮の満ち引きによって姿を変え、干潮で風(fēng)の穏やかな日などには砂浜を通って參拝できることから、「山陰のモンサンミッシェル」と呼ばれています。また、益田は飛鳥時(shí)代の歌人、柿本人麻呂ゆかりの地。「高津柿本神社」は、人麻呂沒後まもない神亀年間(724～729年)に終焉の地といわれる鴨島に建てられた後、1681年(天和元年)に津和野藩主 亀井茲親(これちか)が高津城跡に移築。津和野城から參拝できるように、拝殿は津和野の方角を向いています??

伝統(tǒng)が今も町に溶け込む、山陰の小京都?津和野

地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化?伝統(tǒng)を語るストーリーを、文化庁は「日本遺産(Japan Heritage)」として認(rèn)定しています。益田市の隣、津和野町は「津和野今昔?百景図を歩く」というストーリーで日本遺産に認(rèn)定。約160年前、藩主の御數(shù)寄屋番(おすきやばん)?栗本格斎が幕末を生きる市井の人々の暮らしや文化をまとめた「津和野百景図」が今も殘っています。この百景図を手本にして、町並みや伝統(tǒng)行事、自然景観を守り伝えてきた「津和野の人々の暮らしそのものが遺産」として認(rèn)められました。現(xiàn)在との様子を?qū)澅趣丹护胜椤⑼鶗r(shí)の息吹が體験できる希少な城下町、それが津和野の町です。

古くからの商家が軒を連ねる本町通り。広く、まっすぐな通りに石畳が続く

津和野の中心部にある殿町通りは、通りに沿って続く白い土塀と掘割が印象的で、掘割をのぞくと色とりどりの鯉が訪れる人の目を楽しませてくれます。江戸期には、続く本町通りとの間に総門があり、殿町通りは武家の地、本町通りは町人の地に分けられていました。本町通りは江戸時(shí)代から変わらぬ道幅で、今も明治初期の造り酒屋や、大正から昭和にかけてつくられた長(zhǎng)屋造りの建物が居宅や店舗として使われています。

(寫真左上、右上)石見神楽で使われる、絢爛豪華な衣裳と神楽面
(寫真下)木でできた鷺舞の裝束は頭3kg、39枚の羽根が約12kgもある。いずれも本町通りの津和野町日本遺産センターに展示されている

神の鎮(zhèn)魂のために、曲に合わせて舞う神事である神楽(かぐら)。石見地方で行われる「石見神楽」は、花形の「大蛇(おろち)」をはじめ演目は30以上あり、六調(diào)子や八調(diào)子のリズムやきらびやかな衣裝が獨(dú)特です。津和野には他にも、約450年の間伝承される「鷺舞」があります。京都発祥でありながら、現(xiàn)在まで奉納され続ける唯一の鷺舞で、國(guó)の重要無形民族文化財(cái)に指定され、ユネスコ無形文化遺産にも認(rèn)定。舞方、囃子方、唄方らで構(gòu)成され、2名の鷺舞役者が真っ白な羽根を広げるなどの所作を繰り返すと、ヒノキでつくった羽根の音が町に響きます。毎年7月20日に町內(nèi)11カ所、27日に9カ所で奉納される津和野の夏の風(fēng)物詩(shī)です。

城山の中腹から、町を見守るように建てられているのは、日本五大稲荷のひとつ「太皷谷稲成神社(たいこだにいなりじんじゃ)です。「稲荷」ではなく「稲成」と表記されるのは、願(yuàn)望成就?大願(yuàn)成就の意味を込めてのこと。約1,000本続く朱色の鳥居を抜け、境內(nèi)から見る津和野の町は、まるで箱庭のようです。春には桜の名所となる乙女峠には「乙女峠 マリア聖堂」がたたずんでいます。ここは長(zhǎng)崎?浦上から送られてきた信徒の殉教地。毎年5月には荘厳な野外ミサが行われ、殿町通りの津和野カトリック教會(huì)から聖母マリア像を中心に信者の巡禮の行列が続きます。

霊亀山(れいきさん)上にあった山城 津和野城跡。1875年(明治8年)に建物が解體されたが、今日でも城下町を見下ろすことができる