宮城県仙臺市
自然?風土
ロイヤルシティ宮城蔵王リゾート/2025.02.27
ロイヤルシティ宮城蔵王リゾートが位置する宮城県蔵王町(ざおうまち)は、雄大な蔵王連峰や歴史ある遠刈田(とおがった)溫泉郷を有する観光地。仙臺市內から車で約1時間の距離も魅力です。仙臺市は東北最大の都市でありながら、都心から少し足をのばすと森林浴が楽しめる山の水辺や古くから慕われている神社などもあり、豊かな歴史を感じる場所に出會えます。
大分県の宇佐神宮を総本社とし、石清水八幡宮の御分霊が祀られている坪沼八幡神社。田園地帯に赤い橋が映える
仙臺市の都心部から約12km。里山の風景が続く坪沼地區に入ると、田園地帯にまっすぐ伸びる石段が見えます。ここは、約1,300年前に創建されたといわれる「坪沼八幡神社」で、地域では「お八幡さま」と慕われています。神輿渡御(みこしとぎょ)が行われる春の例大祭やお田植祭、夏には平家琵琶の演奏會が行われる「蛍と平家琵琶の夕べ」など、神社を中心とした昔ながらの風習が今も伝わり、四季折々の行事を通じて地域の人々に親しまれています。
せせらぎや葉ずれの音が響く県立自然公園 二口峽谷
山形県との県境にある二口峠(ふたくちとうげ)まで、約8km続く大きな峽谷が「県立自然公園 二口峽谷」です。仙臺平野を流れる一級河川名取川?広瀬川の上流部に広がっており、數々の景勝地が點在。その中には白糸の滝、姉滝?妹滝など滝も數多くあり、どこを歩いてもせせらぎが聞こえてきます。見上げると、空に刺さるような磐司巖(ばんじいわ)の巨大な岸壁。谷底からの高さは約150mに及ぶ所もあり、幅約3kmといわれるダイナミックな自然の造形美に思わず圧倒されます。
(寫真左)紅葉する森の中を滑り落ちる迫力満點の秋保大滝 (寫真右) 巨大な奇巖が続く磊々峽
二口峽谷に點在する滝の中でも「秋保大滝(あきうおおたき)」は落差約55m、幅約6mの豪快な滝で、華厳(けごん)の滝(栃木県)と那智の滝(和歌山県)と並ぶ「日本三名瀑」のひとつです。カエデやナラに覆われた森を裂く滝の様子は、滝見臺から一望できるほか、遊歩道を歩いて滝つぼの近くまで下りたりできます。また、名取川の流れがひときわ狹くなる秋保溫泉の湯元付近には、橋を挾んで上下約1kmにわたって続く「磊々峽(らいらいきょう)」があります。長い年月をかけて浸食され、不思議な形になった巨大な奇巖が覆い被さる様を、川岸の遊歩道から間近に見ることができます。
「杜の都の天神さま」として親しまれている榴岡天満宮
仙臺市の中心部にも、人々を見守り続ける名所があります。「榴岡(つつじがおか)天満宮」は、住宅街の中にある小さな神社。菅原道真公を祀る神社で、毎年、多くの受験生やその家族が參拝する姿が見られます。創建は974年(天延2年)。當時は山城國(現在の京都府)にありましたが、その後、陸奧國宇多郡(現在の福島県)や現在の仙臺東照宮の地など、鎮座地を転々?,F在の榴岡に鎮座したのは、1667年(寛文7年)の三代藩主伊達綱宗公の代。森ではなくマンションや住宅に囲まれて鎮座する社殿に、散歩途中の人々が手を合わせる姿は、ここならではの光景です。
(寫真左)沒後300年を記念してつくられ、1964年(昭和39年)に復元された伊達政宗公騎馬像
(寫真右上)仙臺城跡から見える仙臺市內 (寫真右下)青葉山公園內にある宮城縣護國神社
仙臺のシンボル的存在、伊達政宗公の騎馬像があるのは「仙臺城跡」です。三方を天然の要塞に囲まれた仙臺城は、1600年(慶長5年)、標高約130mの地點に政宗公が築城した山城で、今も殘っているのは城郭だけ。徳川家康公に敵意がないことを示すためにあえて天守閣は築かれなかったといわれています。また、國寶「大崎八幡宮」は1607年(慶長12年)、政宗公によって創建されました。本殿と拝殿とを石の間でつないだ権現造で、屋根は入母屋造(いりもやづくり)のこけら葺き。黒漆塗りを基調に胡粉極彩色や彫刻などが施された桃山建築の傑作です。
杉木立に包まれた大崎八幡宮。長押上に施された胡粉極彩色の組物や彫刻物が鮮やか。1952年(昭和27年)國寶指定
遠刈田溫泉郷[現地から約4.7km]/坪沼八幡神社[現地から約28.9km]
県立自然公園 二口峽谷[現地から約48.3km]/白糸の滝[現地から約52.7km]
姉滝?妹滝[現地から約49.7km]/秋保大滝[現地から約42.4km]
磊々峽[現地から約28.7km]/榴岡天満宮[現地から約50.8km]
青葉山公園[現地から約44.1km]/仙臺城跡[現地から約43.3km]
宮城縣護國神社[現地から約43.4km]/大崎八幡宮[現地から約43.4km]
取材撮影/2024年11月18日~11月20日
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