平成25年度『省エネ大賞』で「経済産業(yè)大臣賞」を受賞 ※1次世代省エネ工場(chǎng)の商品化に向けた自社工場(chǎng)でのエネルギー最小化の取り組み
當(dāng)社では、CGO（環(huán)境擔(dān)當(dāng)役員）のリーダーシップのもと、生産部門(mén)と開(kāi)発?設(shè)計(jì)部門(mén)が連攜して自社工場(chǎng)の省エネ活動(dòng)を推進(jìn)、商品化につなげました。
その取り組みが評(píng)価され、平成25年度「省エネ大賞（省エネ事例部門(mén)）」で最高位となる『経済産業(yè)大臣賞（CGO※2?企業(yè)等分野）」を受賞しました。
- ※1 同賞初となる2年連続受賞
- ※2 Chief Green Officerの略。経営の視點(diǎn)から事業(yè)全體を経営の視點(diǎn)から事業(yè)全體を俯瞰して、省エネルギー活動(dòng)?環(huán)境管理を統(tǒng)括する責(zé)任者のこと。
自社工場(chǎng)でのエネルギー最小化の取り組み
當(dāng)社では、2011年に策定した「環(huán)境中長(zhǎng)期ビジョン2020」に基づき、2020年までに自社工場(chǎng)のCO2排出量（総量）を2005年度比50％削減を目指す「Smart-Eco Project」を推進(jìn)しています。
工場(chǎng)においては、生産部門(mén)と開(kāi)発?設(shè)計(jì)部門(mén)が連攜して5つの省エネ活動(dòng)を展開(kāi)することでエネルギーの最小化を図り、売上げの増加に伴って生産量が増えるなか、2012年度の工場(chǎng)全體（全10工場(chǎng)）の売上高あたりのCO2排出量は2005年度比48％削減※、省エネモデル工場(chǎng)である九州工場(chǎng)では同64％削減※しました。
※CO2排出量(総量)では、工場(chǎng)全體（全10工場(chǎng)）で2005年度比35％削減、九州工場(chǎng)では同57％削減しました。
5つの省エネ活動(dòng)
1. 材料?工法の改善による省エネ
工場(chǎng)全體の約5割以上のエネルギーを使用していた電著塗裝工程に著目し、材料と工法の改善を行いました。
材料では、業(yè)界に先駆けて常時(shí)ポンプによるかく拌が必要だった塗料を生産時(shí)のみかく拌すればよい塗料へと変更しました。その結(jié)果、電著塗裝工程のエネルギー使用量を1,120kL/年（原油換算）削減しました。
また、建物の柱やフレームを組み立てる際の溶接工法において、新たに開(kāi)発した「かしめ工法」「リベット工法」に変更することにより、最終工程での電著塗裝を不要としました。その結(jié)果、電著塗裝工程?乾燥工程のエネルギー使用量を761kL/年（原油換算）削減しました。
2. 生産設(shè)備の改善による省エネ
汎用設(shè)備の駆動(dòng)モーターにインバータを?qū)毪筏啤⒓庸い工霑r(shí)間以外のモーター出力を低減し、省エネを行っています。また、インバータを単に設(shè)置するだけではなく、設(shè)備ごとにインバータ周波數(shù)の減速時(shí)間を短縮することで、さらなる省エネを行いました。その結(jié)果、エネルギー使用量を273kL/年（原油換算）削減しました。
3. 自然エネルギーの利用による省エネ
工場(chǎng)の窓の位置や仕様、屋根形狀を工夫することで、自然光や通風(fēng)を最大限利用し、照明電力や排熱動(dòng)力を削減しています。
具體的には、風(fēng)向きに応じて窓の開(kāi)閉を変更し、換気設(shè)備によって工場(chǎng)內(nèi)にこもった熱を排熱します。窓等から風(fēng)を屋內(nèi)に取り入れ、高所窓から排気?排熱するなど、風(fēng)の流れを利用した排熱システムを構(gòu)築しました。
また、産業(yè)用としては日本初となる発電（追尾集光型太陽(yáng)光発電）と集熱を同時(shí)併用したハイブリッドシステム※1を?qū)搿⑻?yáng)エネルギーから電気と溫水を同時(shí)につくる最新技術(shù)です。
さらに、採(cǎi)光のために越屋根※2を設(shè)けて、工場(chǎng)內(nèi)に自然光を取り込み、晝間の照明電力を削減しています。
- ※1 奈良工場(chǎng)に導(dǎo)入
- ※2 採(cǎi)光?換気?煙出しなどのために、屋根上に棟をまたいで一段高く設(shè)けた小屋根
吹き抜け空間を利用したパッシブ換気
越屋根の採(cǎi)光?換気窓
より多くの日射量を得ることができるよう、時(shí)間によって角度を変えることができる追尾集光型の太陽(yáng)光発電システム
晝間の太陽(yáng)光を利用した照明消燈の様子
4. 情報(bào)の活用による省エネ
省エネモデル工場(chǎng)である九州工場(chǎng)では、省エネ情報(bào)の共有範(fàn)囲を広げることで改善の伸び悩みを克服し、2005年度の活動(dòng)當(dāng)初と比べ、売上高あたりのCO2排出量を64％削減しました。
活動(dòng)が始まった當(dāng)時(shí)は、生産現(xiàn)場(chǎng)の取り組みだけで大幅な改善ができていましたが、徐々に改善が伸び悩み、2008年度に電力の「見(jiàn)える化」を?qū)毪筏郡猡韦巍⑹ˉē亭螕?dān)當(dāng)者が情報(bào)を見(jiàn)るだけでは改善が進(jìn)みませんでした。
そこで、2010年度に現(xiàn)場(chǎng)?各工場(chǎng)の省エネ擔(dān)當(dāng)者?本社生産技術(shù)部門(mén)の三者による省エネプロジェクトを発足させ、改善の再スタートを行いました。
その結(jié)果、2012年度末にはプロジェクト発足前と比べて、売上高あたりのCO2排出量が28％削減（2009年度比）、活動(dòng)を始めた當(dāng)初と比べると、同64％もの削減（2005年度比）になりました。
これは、生産量やエネルギー使用狀況など様々なデータを収集して分析。これらの省エネ情報(bào)を工場(chǎng)全體で共有し、活用したことによる成果です。
現(xiàn)在は、分析から得た情報(bào)やノウハウをもとにメーカーと共同開(kāi)発した工場(chǎng)エネルギー?マネジメント?システム「D's FEMS（ディーズフェムス）」で情報(bào)を「見(jiàn)せる化」し、全員參加型の省エネ活動(dòng)を推進(jìn)しています。
「D's FEMS」では、電力だけでなく生産量や設(shè)備異常、作業(yè)環(huán)境、防災(zāi)など作業(yè)者?管理者の関心が高い內(nèi)容をリアルタイムに、わかりやすく大畫(huà)面に表示させています。
5. 人?組織の改善による省エネ
工場(chǎng)における生産現(xiàn)場(chǎng)の改善から始まった省エネ活動(dòng)は、人や組織を通じて工場(chǎng)部門(mén)全體から會(huì)社全體、グループ全體へと広がっています。
活動(dòng)の拡大としては、改善事例シートを用いた「省エネ活動(dòng)事例」の展開(kāi)と、現(xiàn)場(chǎng)でのOJTによる「省エネ人財(cái)」の展開(kāi)の2點(diǎn)を中心に推進(jìn)しています。
また、このような取り組みは、取引先さまへも事業(yè)を通じて展開(kāi)し、取引先さまの省エネ改善にもつながっています。
擔(dān)當(dāng)者の聲
九州工場(chǎng)の省エネ活動(dòng)
九州工場(chǎng)は2005年度から「材料?工法の改善」「生産設(shè)備の改善」「自然エネルギー利用」「情報(bào)の活用」「人?組織の改善」の5つの省エネ活動(dòng)に取り組み、2012年度には64％CO2削減(2005年度比)を達(dá)成しました。これまで様々な省エネ改善を?qū)g施してきましたが、さらなる省エネ改善を進(jìn)めるアイテムとして、メーカーと共同でD's FEMSを開(kāi)発、大和ハウス?協(xié)力會(huì)社の従業(yè)員が一丸となって取り組んだことが、大きな成果につながったと考えています。
今後は、省エネモデル工場(chǎng)として他工場(chǎng)のお手本となるよう、D's FEMSのさらなる活用に取り組み、省エネ活動(dòng)を加速させていきます。
九州工場(chǎng) ものづくり課 係長(zhǎng)
村上 良祐
自社工場(chǎng)での実証をふまえ、環(huán)境配慮型工場(chǎng)「D's SMART FACTORY」を商品化
環(huán)境配慮型工場(chǎng)の商品化にあたっては、自社工場(chǎng)で得られたノウハウを最大限建物へ取り入れるため、開(kāi)発部門(mén)に加えて工場(chǎng)関係者の意見(jiàn)も取り入れました。
こうして商品化された「D's SMART FACTORY（ディーズ スマート ファクトリー）」は、「パッシブコントロール」「アクティブコントロール」「スマートマネジメント（生産設(shè)備）」「スマートマネジメント（建築設(shè)備）」「事業(yè)継続計(jì)畫(huà)（BCP）」という５つのコンセプトを持った次世代環(huán)境配慮型工場(chǎng)です。
「パッシブコントロール」は、建物の仕様や形狀を工夫して自然エネルギーを最大限活用し、エネルギーの使用量削減と快適性の向上につなげます。
「アクティブコントロール」は、創(chuàng)エネ?省エネ?蓄エネを最新の建物設(shè)備/アイテムで実現(xiàn)します。
「スマートマネジメント（生産設(shè)備）（建築設(shè)備）」は、見(jiàn)せる化によって情報(bào)を最大限活用できる環(huán)境を整えます。
さらに、「事業(yè)継続計(jì)畫(huà)（BCP）」への対応として萬(wàn)一の事故や災(zāi)害の際に、できるだけ短期間で事業(yè)を再開(kāi)できるよう建物構(gòu)造やレイアウト、電源計(jì)畫(huà)などで備えを行います。
この「D's SMART FACTORY」を自社工場(chǎng)でも実現(xiàn)するために、奈良工場(chǎng)をはじめ順次建て替えを進(jìn)めています。
また、當(dāng)社のお客さまへも広く提案を推進(jìn)しています。
これからも自社で開(kāi)発?蓄積した環(huán)境配慮技術(shù)をお客さまの建物やアイテム（環(huán)境商材）提案に活用し、社會(huì)に広く普及していきます。
「D's SMART FACTORY」外観イメージ
「D's SMART FACTORY」5つのコンセプト
事例紹介
大和ハウス工業(yè)（株） 奈良工場(chǎng)
當(dāng)社奈良工場(chǎng)は、工場(chǎng)棟に次世代環(huán)境配慮型工場(chǎng)「D's SMART FACTORY」の技術(shù)を、事務(wù)所棟および食堂棟には次世代環(huán)境配慮型建築「D's SMART OFFICE（ディーズ スマート オフィス）」、「D's SMART STORE（ディーズ スマート ストア）」の技術(shù)を採(cǎi)用。これらの施設(shè)は、ショールームとしても活用していきます。
擔(dān)當(dāng)者の聲
環(huán)境配慮型工場(chǎng)「D's SMART FACTORY」
當(dāng)社が発売している「D's SMART FACTORY」は、光?風(fēng)?熱?水※1を効果的に活用して創(chuàng)エネ?省エネを行うとともに、エネルギーだけでなく生産や安全、防災(zāi)についてもFEMS※2で管理する次世代環(huán)境配慮型工場(chǎng)です。2013年9月に建替えた大和ハウス奈良工場(chǎng)の第一工場(chǎng)棟は、「D's SMART FACTORY」のモデル工場(chǎng)として、営業(yè)?設(shè)計(jì)?施工?生産購(gòu)買(mǎi)の各部門(mén)のみならず、グループ會(huì)社を含めた大和ハウスグループ全體で取り組んだプロジェクトであり、大きく環(huán)境負(fù)荷低減が見(jiàn)込める建物となりました。
今回の取り組みを契機(jī)に、工場(chǎng)のみならず環(huán)境配慮技術(shù)?環(huán)境配慮建物を広く普及させていければと考えます。
- ※1 雨水利用やミストによる作業(yè)環(huán)境改善など
- ※2 FEMS 「Factory Energy Management System」の略
企畫(huà)開(kāi)発部 環(huán)境技術(shù)グループ 主任
梅田 裕之
平成25年度「省エネ大賞（省エネ事例部門(mén)）で「経済産業(yè)大臣賞（CGO?企業(yè)等分野）」を2年連続受賞
次世代省エネ工場(chǎng)の商品化に向けて
～自社工場(chǎng)でのエネルギー最小化（MIN）への取り組み～
當(dāng)社では、CGO（環(huán)境擔(dān)當(dāng)役員）のリーダーシップのもと、生産部門(mén)と開(kāi)発?設(shè)計(jì)部門(mén)が連攜して省エネ活動(dòng)を進(jìn)め、2012年度、工場(chǎng)全體で売上高あたりのCO2排出量を2005年度比48％削減、特に當(dāng)社モデル工場(chǎng)（九州工場(chǎng)）では64％削減しました。
そして、モデル工場(chǎng)での実証実験を経て、次世代環(huán)境配慮型工場(chǎng)「D's SMART FACTORY」を商品化させ、広くお客さまへ提案?普及を進(jìn)めている點(diǎn)が評(píng)価され、受賞することとなりました。これにより、當(dāng)社は昨年度の「オフィスでの省エネ活動(dòng)」に続き、同賞初の2年連続の受賞となります。
