「研究者の家」

外観：外観デザイン

玄関：家族の歴史を語る玄関は、前住居から引き継がれたチェストを主役に。新舊織り交ぜ、更なるプロセスが紡がれる住まいを意図した。

リビング：家族の集散の起點となるリビングは、2階まで伸びる象徴的な一枚壁で求心力のある空間に。明るい仕上げは朝日を回すリフレクターとなっている。

吹き抜け：南北の通路で挾んだ吹き抜けは、上下階相互の動きが見える仕掛けに。家族が立體的につながる楽しい暮らしをイメージしている。

ライトコート：光を集める中庭は、內部吹抜と相まって上下それぞれで活動する個々の気配を伝え合う空間裝置となっている。

ライブラリー：8000冊を超す蔵書の分野は多岐に及び、家族で共有する図書室として開かれている。

書斎：高臺のコーナー窓から遠景を見渡す書斎。集中力を高めるために絞られた小さな居場所から巨大な外界をうかがう心地よさをデザインした。

寢室：住まいの最深部に配置した寢室は、海の底で眠るイメージ。高窓で切り取った空から差し込む朝日で目覚める趣向になっている。

夜景：スリット窓を通してライブラリー內部の雰囲気を伝える外観は、夜の街並みを靜かに彩る効果を狙っている。