
地震に強(qiáng)い家づくりを考える上で、地盤のことが気になる方は多いのではないでしょうか。いくら耐震性が高い建物でも、支える地盤が弱ければその性能を活かすことはできません。また、地盤の狀態(tài)によっては基礎(chǔ)補(bǔ)強(qiáng)に想定外のコストがかかってしまう場合もあります。今回は、地盤の狀態(tài)を調(diào)べる方法や土地選びの際に注意したい點(diǎn)について、住宅事業(yè)推進(jìn)部の坪田がお話しします。
PROFILE
大和ハウス工業(yè)株式會社 住宅事業(yè)推進(jìn)部 東日本住宅設(shè)計室 一課 主任技術(shù)者
坪田 昌之
技術(shù)士(建設(shè)部門)?構(gòu)造設(shè)計一級建築士。地盤基礎(chǔ)を中心に住宅構(gòu)造全般を擔(dān)當(dāng)。
地盤の固さを調(diào)べる「スクリューウエイト貫入試験」とは?
將來にわたって安全?安心な住まいを?qū)g現(xiàn)するために、地盤調(diào)査はとても重要です。建築基準(zhǔn)法施行令でも地盤調(diào)査を行い、その結(jié)果に基づいて建物の基礎(chǔ)を選定することが定められています。地盤調(diào)査にはいくつかの種類があり、建物の規(guī)模や狀況に応じて最適な方法を選択しますが、戸建住宅で採用されているのが「スクリューウエイト貫入試験」です。これは、ねじ狀のスクリューポイントをつけたロッド(鉄の棒)を地盤に貫入させる方法で、まず、どのくらいのおもりを載せたら貫入するかを測定し、おもりが1kN(100kg)に達(dá)しても貫入しない場合は、こんどはどのくらい回転させたら貫入するかを25cm毎に測定します。
スクリューウエイト貫入試験は、調(diào)査機(jī)械の設(shè)置や操作が比較的簡単なため、1日で複數(shù)のポイントを調(diào)査できるメリットがあります。調(diào)査する場所は、建物の配置計畫をしている四隅と中央の5ポイントが基本となります。調(diào)査深度は20m程度まで行うことが可能ですが、精度がよいのは10mまでと言われています。

この他、スクリューウエイト貫入試験を土質(zhì)判定ができるよう改良した「スクリュードライバーサウンディング試験」や、マンションなど大規(guī)模な建造物でも採用される、「ボーリング調(diào)査(標(biāo)準(zhǔn)貫入試験)」を?qū)g施することもあります。ボーリング調(diào)査は、より深くまで調(diào)査が可能で、土を採取して詳細(xì)な調(diào)査が可能となるメリットがありますが、調(diào)査費(fèi)が高くなりますので、建物規(guī)模や地盤の狀態(tài)に合わせて採用検討することになります。
資料調(diào)査や現(xiàn)地踏査の結(jié)果を踏まえて総合的に判斷
ダイワハウスでは、上記の地盤調(diào)査に先立ち、「資料調(diào)査」や「現(xiàn)地踏査」を?qū)g施しています。

まず、「資料調(diào)査」は、地形図、土地條件図、舊版地形図、過去の地盤調(diào)査資料や施工実績など地盤の情報を収集して、地域的な地盤の良し悪しを判斷します。例えば、計畫敷地が以前田んぼだった場合や、地形が谷底低地や舊河道に分類される場合は、有機(jī)物を含む弱い地層が堆積していることが考えられます。逆に、古くからの集落があった場所や、土地條件図で臺地?段丘に分類される場所などは、良好な地盤であることが期待できます。
地名は地形や地質(zhì)と関連していることが多く、一般的に、水に関係する地名は注意が必要だと言われています。ただし、地名が変遷している場合や、人名に由來する場合などもあるため、正確に狀態(tài)を把握するためにはしっかり調(diào)査を行うことが必要です。
次に、「現(xiàn)地踏査」は、調(diào)査員が実際に現(xiàn)地を訪れて、既存の建物や擁壁、周辺の道路などに異常がないかを確認(rèn)します。擁壁の埋戻し部は人工的に盛られた地盤であるため、特に注意が必要です。また、既存家屋が建っている場合は、その既存家屋に不具合がないかをチェックした結(jié)果が、新築する建物の基礎(chǔ)計畫上とても重要な資料になります。
「資料調(diào)査」や「現(xiàn)地踏査」の結(jié)果を踏まえ、「地盤調(diào)査」で実際に地盤の狀態(tài)を確認(rèn)することで、多くの情報を総合的に判斷して最適な基礎(chǔ)工法をご提案できるようになります。たとえ地盤調(diào)査の結(jié)果が同じでも、「資料調(diào)査」と「現(xiàn)地踏査」の狀況によっては、異なる判斷が必要になるため、「資料調(diào)査」や「現(xiàn)地踏査」は非常に重要だと言えます。

地盤の強(qiáng)度に応じて基礎(chǔ)を設(shè)計
ダイワハウスでは、約半分のケースで「標(biāo)準(zhǔn)基礎(chǔ)」を採用しています。通常の「標(biāo)準(zhǔn)基礎(chǔ)」に加え、傾斜地で高低差を処理する必要がある場合は「深基礎(chǔ)」を取り入れます。ダイワハウスの基礎(chǔ)は、建物の重量を支えるのに最も効率的とされる鉄筋コンクリートの布基礎(chǔ)※。業(yè)界屈指の立ち上り幅を確保し、コンクリート內(nèi)には主筋?あばら筋?ベース筋?ベース補(bǔ)助筋の4種類の鉄筋を內(nèi)蔵。あらゆる角度から強(qiáng)度を検証し、信頼性を高めています。
- ※逆T字の形をした斷面形狀の鉄筋コンクリートが連続して設(shè)けられた基礎(chǔ)
軟弱層が堆積し、直接基礎(chǔ)を採用できない場合は、地盤改良や補(bǔ)強(qiáng)が必要になります。表層2m程度の地盤が軟弱な場合は、セメントと土を混ぜて固化させる「表層改良」を?qū)g施。軟弱層がさらに深い場合は、「柱狀改良」や「小口徑鋼管杭」で地盤補(bǔ)強(qiáng)を施します。「柱狀改良」は地中に柱狀の改良體を作り建物を支えるもの。「小口徑鋼管杭」は支持層が深い場合に対応する工法です。下図の右に行くほど深くまで補(bǔ)強(qiáng)することが可能となり、より安全性が高まる反面、補(bǔ)強(qiáng)費(fèi)用が高くなるため、安全性と経済性のバランスも考慮して判斷していく必要があります。

土地購入前に、まずは地盤調(diào)査の依頼を!
安全で快適な住まいづくりには、地盤も一つの鍵になります。土地の購入や建物の計畫を進(jìn)める前に、隠れた問題點(diǎn)がないか地盤の狀態(tài)を調(diào)べておきましょう。地形や近隣ボーリング、地震被害のリスクはある程度WEBサイトで調(diào)べることもできますが、精度を高めるためには経験と専門知識が必要になるため、ぜひ専門家にご相談ください。
公開日:2016/08/29
修正日:2022/2/4
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