大和ハウス工業(yè)の住宅は、なぜ高品質(zhì)で、現(xiàn)場(chǎng)の工期も短いのでしょうか？
その理由は「工場(chǎng)生産」にありました。
人とロボットが、一邸一邸の部材をミリ単位の精度でつくりあげ、スピーディーに現(xiàn)場(chǎng)へ送り出す。
そんな工場(chǎng)生産が実現(xiàn)する安全?安心で快適な住まいづくりをご紹介します。
工場(chǎng)で生産する「工業(yè)化住宅」の原點(diǎn)
「家」は、現(xiàn)場(chǎng)で木材や鉄材を使ってイチから建てる。そんな住宅業(yè)界の常識(shí)を変えたのが、大和ハウス工業(yè)が昭和34年に発売した「ミゼットハウス」です。工場(chǎng)で外壁と內(nèi)壁を一體化したパネルを製造し、現(xiàn)場(chǎng)施工はわずか3時(shí)間。爆発的に大ヒットし、工場(chǎng)で生産する「工業(yè)化住宅」の原點(diǎn)となりました。
現(xiàn)場(chǎng)でイチから建てる工法は、天候や職人の腕によって、品質(zhì)にばらつきが出ることも。その點(diǎn)、屋根のある工場(chǎng)生産なら、部材が風(fēng)雨にさらされたり、雨で施工が遅れることもありません。
さらに、少しでも早く現(xiàn)場(chǎng)に部材を?qū)盲堡毪郡帷⒐I(yè)化住宅発祥の地である奈良工場(chǎng)をはじめ、全國9カ所※に工場(chǎng)を展開。戸建住宅だけでなく、集合住宅や事業(yè)用建築の部材も生産しています。
※中部工場(chǎng)は事業(yè)用建築専用工場(chǎng)
奈良工場(chǎng)
住宅の形は1棟ごとに異なります。工場(chǎng)では、お客さま一人ひとりのプランに沿って、部材の形狀や數(shù)、ボルト孔の位置にいたるまで、一つひとつ邸別生産しています。1棟あたりの部材?部品數(shù)は約1萬點(diǎn)。お客さまの識(shí)別番號(hào)が入ったラベルを部材に貼り、工場(chǎng)での加工から出荷、現(xiàn)場(chǎng)施工までデータで一括管理しています。
工場(chǎng)全體の狀況も、デジタル情報(bào)やカメラでモニタリングしています。生産狀況や電力使用量などは「D’s FEMS（ディーズフェムス）※」という管理システムで見える化。暑さ指數(shù)が高ければ熱中癥予防に配慮し、風(fēng)速が強(qiáng)ければ出荷を止めるなど、安全対策にも役立てています。
※D's FEMS：大和ハウス工業(yè)オリジナルのFEMS (Factory Energy Management System)
高品質(zhì)な住宅は、人とロボットの高度な技術(shù)から生まれる
鉄骨部材を溶接する
では、部材がどのようにつくられるのか見ていきましょう。工場(chǎng)內(nèi)では、作業(yè)技能者と産業(yè)用ロボットがそれぞれの得意分野を生かして協(xié)働しています。
Σ形デバイス
繰り返しの地震に強(qiáng)い家「xevoΣ（ジーヴォシグマ）」に使う「Σ形デバイス」は、ロボットが溶接しています。Σ形に組んだ板を溶接するのは、形が複雑なだけに、熟練の職人でもひと苦労。そこで、細(xì)かい?狹いところの作業(yè)が得意なロボットが、高い精度で溶接作業(yè)をこなします。
その橫では、人がxevoΣの土臺(tái)などに使う鉄骨を溶接。プランによって形が異なる部材の加工は、柔軟な対応力のある「人」の方が適任なのです。
鉄骨部材を塗裝する
溶接の次は塗裝です。住まいの強(qiáng)さを保つには、塗裝による錆対策が欠かせません。しかし、凸凹した部材の隅々まで塗料を行き渡らせるのは、とても難しい作業(yè)です。
そこで、自動(dòng)車などにも使われる「電著塗裝」という特殊な技術(shù)を採用しました。全自動(dòng)の塗裝ラインには、深さ約3mもあるプールがずらりと12槽。吊り下げられた部材は、油分や汚れを落とす槽、表面を薬剤でツルッとさせる槽、純水で洗う槽などを経て、電著槽へ。特殊な塗料に沈め、高圧電流を流して密著させます。仕上げは乾燥爐で40分間、約170度で焼き付け乾燥。さらに塗裝の密著性を高めます。
このような業(yè)界最高水準(zhǔn)の防錆対策により、品確法※1において75年以上の耐用年數(shù)※2を?qū)g現(xiàn)しているのです。
- ※1品確法は「住宅の品質(zhì)確保の促進(jìn)等に関する法律」の略稱。
- ※2日本住宅性能表示基準(zhǔn)では、構(gòu)造軀體が3世代（75?90年間）もつレベルの対策が講じられている場(chǎng)合、最高等級(jí)（等級(jí)3）で評(píng)価されます。
外壁パネルをつくる
続いて、外壁パネルの生産へ。ここでつくる「外張り斷熱通気外壁」は、さまざまな部材を何層も重ねた複雑な構(gòu)造をしています。もし、これを設(shè)計(jì)図どおりにつくれなかったら？緻密な計(jì)算が崩れ、最大限の性能を発揮できなくなるでしょう。
工場(chǎng)では、工程の一部をロボットが擔(dān)い、正確な精度で加工します。フレームを組み立て、部品を取り付け、ビスを打ち、接著剤を塗布。部品の設(shè)置位置を瞬時(shí)に認(rèn)識(shí)し、±0.5mmの誤差を検出できるのも、ロボットのなせる業(yè)です。
一方、ロボットは、軟らかいものと硬いものを並行して扱うのが苦手です。そんな工程では人の五感が活躍。軟らかい斷熱材を敷き詰めたり、薄い透過防水シートを貼ったり、手の感覚を生かして手際よく作業(yè)します。また、人が一定以上の重量物を持つことを禁止。最終段階で80～100kgにもなるパネルは吸著バキュームリフトで持ち上げ、體にかかる負(fù)擔(dān)を減らしています。
徹底した品質(zhì)チェック！良品だけが次の工程へ
部材の品質(zhì)は、工程ごとに人とロボットが厳しくチェックします。水平ブレースに使用する金物プレートの加工では、ロボットの畫像センサーが秒?yún)g位で寸法や欠けを検査。適合品は箱に詰め、不適合品は取り除き、人と比べて10倍ほどの速度で正確に判別しています。
ロボットで効率化を図りつつ、各工程では人による検査も徹底。社內(nèi)資格を持つ専門検査員が厳しい検査を行い、合格した良品だけが次の工程へ。もし品質(zhì)不良が発生しても、どの工程が問題なのか原因を突き止めやすく、改善につながる仕組みになっています。
完成した部材は一邸ごとに集積し、現(xiàn)場(chǎng)施工の進(jìn)行に合わせて出荷します。フロア材やキッチンなどの設(shè)備もパレットにまとめ、出番が來るまで、無人フォークリフトがラックに収納。內(nèi)裝工事が近づくと、自動(dòng)でパレットを運(yùn)び出し、出荷スペースに移動(dòng)します。こうして人とロボットが一邸一邸を丁寧に、確実に、お客さまのもとへお屆けしているのです。
施工現(xiàn)場(chǎng)をもっと楽に！工業(yè)化住宅の進(jìn)化は止まらない
工場(chǎng)で働く人たちは、どんな想いで建物をつくっているのでしょう。奈良工場(chǎng)の川瀬に話を聞きました。
「當(dāng)社の工場(chǎng)では、人とロボットが融合し、ものづくりをしています。人が長けているのは繊細(xì)な判斷が求められる作業(yè)です。しかも當(dāng)社の工場(chǎng)で働く作業(yè)技能者は、國家資格や社內(nèi)認(rèn)定資格を持ち、一定以上の技量を備えた優(yōu)秀な人たちなので、安心して任せられます。
ロボットが得意なのは、同じ作業(yè)を繰り返し、高品質(zhì)で均一なものを安定してつくること。少子高齢化で働き手が減少していることもあり、現(xiàn)在、ロボットによる自動(dòng)化を進(jìn)めています。
それでも『工業(yè)化住宅』を究めるには、まだまだ改善すべきことがあります。施工現(xiàn)場(chǎng)の人たちをもっと楽にするためには、いかに工場(chǎng)で部材をプレセットできるかが課題です。商品開発?工場(chǎng)?施工部門の連攜による改善例も多く生まれています。現(xiàn)場(chǎng)で數(shù)時(shí)間かけて重機(jī)で吊り上げ、複數(shù)人で取り付けていた大型のサッシを、工場(chǎng)で10分で組み込める設(shè)計(jì)にしたことも。最近では電気錠の配線も工場(chǎng)で行えるようになりました。『工業(yè)化』は、工期短縮などお客さまにとってのメリットにもつながります。
工場(chǎng)は、お客さまからは見えにくい部門だけに、工場(chǎng)見學(xué)に來ていただくことは私たちにとって大きな勵(lì)みになります。従業(yè)員からも、安全に楽しんでいただくためのアイデアや見學(xué)ルートの提案が次々と上がっています。ぜひお?dú)葺Xにお近くの工場(chǎng)を見に來てください。お待ちしています！」
ものづくりの現(xiàn)場(chǎng)から安全?安心や快適性を追求
大和ハウス工業(yè)の工場(chǎng)では、ショッピングセンターや物流倉庫といった大型建築物の部材も生産し、培った技術(shù)やノウハウは「家づくり」にも生かしています。
また、工場(chǎng)への太陽光発電の導(dǎo)入や壁面緑化も積極的に推進(jìn)。さらに、住宅系新築現(xiàn)場(chǎng)※で発生する廃棄物の「ゼロエミッション」を達(dá)成し、現(xiàn)場(chǎng)から回収したものを工場(chǎng)でさらに分別してリサイクルに回す活動(dòng)も行っています。これらの取り組みも、環(huán)境にやさしい「家づくり」につながっていくのです。
※全國の支店（沖縄支店を除く）の戸建住宅および集合住宅（低層賃貸住宅）の新築現(xiàn)場(chǎng)
大和ハウス工業(yè)はこれからも、人とロボットそれぞれの強(qiáng)みを生かす工場(chǎng)生産で、安全?安心で快適に暮らせる住宅を追求していきます。機(jī)會(huì)があればぜひ工場(chǎng)に足を運(yùn)び、「ものづくりの現(xiàn)場(chǎng)」を體感してみてください。
