「家事がツラい」のは妻だけじゃない？家族全員の「苦痛」を減らす、
前向きな解決策を考察する「家事」に関するアンケート

Q1.家事に苦痛を感じることはありますか？

回答者全體では、約7割が「ある」、約3割が「ない」という結(jié)果でした。屬性ごとに細(xì)かく傾向を探ってみましょう。

家事に苦痛を感じる割合は、妻の方が多い

夫?妻に分けて見(jiàn)てみると、夫55％、妻88％と妻の方が苦痛を感じている割合が高い結(jié)果となりました。

共働き世帯では95％の妻が家事に苦痛を感じている

就業(yè)形態(tài)別に見(jiàn)ると、夫のみ片働き世帯における家事苦痛率は夫63％、妻78％でした。一方、夫婦共働き世帯では夫59％、妻95％という結(jié)果に。それぞれの數(shù)値差について、のちほど理由を探っていきます。

子育て世帯の83％は家事が「苦痛」

家事を苦痛と感じる割合は、子育て世帯で83％、子育て中ではない世帯で63％でした。子育て世帯では家事の総量が増えることや、育児に時(shí)間がとられることで、家事が「苦痛」と感じるのかもしれません。

Q2.家事のどのような點(diǎn)が苦痛ですか？

夫?妻共に回答が多かったのは「苦手な作業(yè)?嫌いな作業(yè)がある」（夫54％、妻57％）、「家事の総量が多い」（夫33％、妻40％）、「複數(shù)の家事を要領(lǐng)よく進(jìn)められない」（夫26％、妻27％）でした。就業(yè)形態(tài)や夫?妻の立場(chǎng)に関係なく、家事そのものへの大変さや、嫌いな作業(yè)へのストレスがあることがうかがえます。

共通項(xiàng)目を除いた妻の上位項(xiàng)目を見(jiàn)てみると、「自分ばかり負(fù)擔(dān)している」（妻35％）、「家族に頼んだり説明したりするのが面倒だ」（妻26％）、「家族が自分から進(jìn)んでやってくれない」（妻24％）などの回答が並びます。家事を主體的に擔(dān)いながら、自分ごと化できていない家族に対する不満を內(nèi)に溜め込んでいる様子がうかがえます。

一方、夫で回答が多かったのは「仕事が忙しくてパートナーに任せてしまい心苦しい」（夫31％）でした。また「やり方に文句を言われる」（夫22％）「やっているのにやっていないと責(zé)められる」（夫15％）「後でやるつもりだったのに遅いと責(zé)められる」（夫11％）の並びからは家事に対してどこか受動(dòng)的な姿勢(shì)が感じられつつ、実際にやっている人でも認(rèn)めてもらえない歯癢さや、家事に対する認(rèn)識(shí)の差に悩んでいる様子も見(jiàn)てとれます。

ところで、今回尋ねた「苦痛」は主観的な指標(biāo)なので、実際ご本人がどれだけの家事を擔(dān)った上での「苦痛」なのかはわかりません。仮に過(guò)去のアンケート結(jié)果や世間一般の認(rèn)識(shí)通り、いまだ妻主體で家事が行われているとしたら、実質(zhì)的に負(fù)擔(dān)が大きい妻の苦痛を、苦痛が少ないであろう夫も負(fù)擔(dān)して補(bǔ)うべき…というのが一般的な論調(diào)でしょう。

妻側(cè)の回答からはそんな期待がにじみ出ていますが、夫側(cè)の回答を見(jiàn)ると、彼らは彼らなりに心苦しさ、やりにくさ、また「察してほしい」「完璧にやってほしい」等の要求によって斷罪される側(cè)の居心地の悪さ等の苦痛を感じているようです。強(qiáng)まるプレッシャーに反発するかのように家事への苦手意識(shí)が増し、妻の期待は葉うことなくお互いに苦痛が増幅される…。そんな望ましくない負(fù)のサイクルが浮かび上がってきます。

就業(yè)形態(tài)による差異

就業(yè)形態(tài)による差異も見(jiàn)てみましょう。前章のトピックでは共働き世帯の妻の苦痛度が95％と高い數(shù)値が出ていましたが、その內(nèi)訳は下記の通り。

家事に苦手意識(shí)がある點(diǎn)や家事に割けるわずかな時(shí)間內(nèi)でやるべきタスクが多すぎるという點(diǎn)に加えて、「自分だって仕事をしているから夫にもっと家事をしてほしい」という期待値が相対的に上がった効果もありそうです。

また、夫のみ片働きの家庭においては夫の苦痛率が下がるのでは？という予測(cè)に反して、共働き家庭の夫よりも高めであった（夫のみ片働き家庭の夫63％、共働き家庭の夫59％）のは不思議な結(jié)果です。

上位項(xiàng)目を見(jiàn)る限りの仮説ですが、「家事そのものが苦手で、少しやってみたけれども、やり方に文句を言われるので妻に任せており心苦しい…」という狀況が考えられます。

いずれの仮説も推測(cè)の域を出ませんが、どんな立場(chǎng)の人にとっても家事をめぐってその人なりの「苦痛」がある、とは言えそうです。相手に自分の苦痛を訴える形で家事分擔(dān)を提案しても、「俺だって…」「私だって…」と、対立が深まってしまう。家事問(wèn)題の根深さはこういったところにあるのではないかと考察します。

Q3.家事に苦痛を感じる內(nèi)容を具體的に教えてください。

自分の負(fù)擔(dān)割合が高い

• 夫はほぼ家にいないので仕方ないが、自分一人で家事を擔(dān)うのが時(shí)間的?體力的にツラい。子どもは塾や習(xí)い事?部活?勉強(qiáng)で忙しくお手伝いの習(xí)慣がつけにくい（40代?妻?共働き）
• 自分が家事をするのは當(dāng)たり前なのであきらめている（50代?妻?夫のみの片働き）
• 気がついた方がやればよいという理屈のもとに、配偶者が家事を負(fù)擔(dān)してくれない。共働きなのに腹が立ちます。（40代?妻?共働き）

家族が家事を自分ごと化できていない

• 夫が家事の把握をせず、基本指示待ちなので伝えるのが疲れる。自分で気づいてやってほしい（20代?妻?共働き）
• 家族が休みの土曜日、仕事から帰ると家が散らかっていて洗濯物もそのまま。「今日の夜ごはんは？」と聞かれてイラッ。休日くらい自分のことは自分でしてほしい（40代?妻?共働き）
• 洗濯物をたたむところまでするが、そこから先おのおのが片付けるのを、何度も言っても中々してくれない（40代?妻?夫のみの片働き）

パートナーに任せてしまい心苦しい

• 圧倒的に妻の負(fù)擔(dān)が多いが、自分ではできないことばかりで申し訳ない（50代?夫?共働き）
• 家事は可能な限り分擔(dān)しているが、家事に加えて育児も入ってくると妻の負(fù)擔(dān)が一気に増え、仕事も忙しくて手伝えない。家事にばかり集中すると、子どもとの時(shí)間が確保できなくなり、家事と育児の両立に悩んでいる（30代?夫?共働き）

家族間で家事に対する認(rèn)識(shí)の差がある

• 時(shí)間がある時(shí)は掃除など手伝っているが、やり方の違いで責(zé)められる（30代?夫?共働き）
• 夫は家事をしてくれるが後少しが甘くてやり直しが必要（30代?妻?共働き）

やはり目立つのは家族が家事を自分ごと化してくれないことへのむなしさ、家事を多く擔(dān)う側(cè)が感じる不公平感です。同時(shí)に、家族に家事を任せてしまっている現(xiàn)狀へのもどかしさや、家事のやり方?クオリティのズレに苦痛を感じている回答も散見(jiàn)されました。

やってと言われてもなかなかできない背景には、生活時(shí)間、仕事量の違い、家事スキルの有無(wú)、価値観や生活習(xí)慣の違いなど複雑な要因が絡(luò)み合っています。忙しい毎日の中ではそれらを「説明」したり「話し合い」をしたり、「お互いの立場(chǎng)や思いを深く理解し合う」時(shí)間もないまま、感情的な反応の応酬によるストレスだけが溜まってしまいそうです。いつしか「自分からやってほしい」「こちらの気持ちを理解してくれたらいいのに」という、思いやりのあるなしで相手を責(zé)めることが目的になり、家族関係まで悪くなっていた…。なんてことにならないよう、今からできることは何でしょうか。

家の構(gòu)造上、家事の効率が悪くなる

• 洗濯機(jī)は1階、干すのは2階。濡れた重い洗濯物を運(yùn)ぶのがつらい。収納場(chǎng)所もバラバラで時(shí)間がかかってストレス（30代?妻?共働き）
• 間取りがスムーズに家事を連動(dòng)できないつくりになっている（60代?妻?共働き）
• 北側(cè)斜線制限の影響でベランダが狹くなってしまい、洗濯物を乾かすとき不便（30代?妻?共働き）

家事への苦手意識(shí)

• 片付けが本當(dāng)に苦手。他の家事ができていても、在宅ワーク中に散らかった部屋が目に入るとすべてがダメに思えて悲しくなる（40代?妻?共働き）
• 他の家事は分擔(dān)してある程度うまくやっているが、掃除だけは夫婦共に好きではなく、後回しにしがちで常に苦痛を感じている（30代?夫?共働き）
• 洗濯は好きだけどアイロンがけが嫌い。スッキリと収納がしたいがいいアイデアが浮かばない（50代?妻?共働き）

コミュニケーション問(wèn)題の改善は、簡(jiǎn)単なようで難しいもの。覚悟を持って向き合い続ける必要がある一方で、別の切り口から現(xiàn)狀を変える突破口がないかを考えます。例えば前問(wèn)のランキングでも注目度が高かった「住まいの設(shè)備や構(gòu)造上、家事の効率が悪い」（夫11％、妻19％）。
収納がフィットしていない、家事動(dòng)線がうまくいかないなど、家事の効率が悪くなる住まいは、家族みんなの「苦痛」を引き起こす大きな要因です。

夫妻どちらにも家事を擔(dān)うキャパシティがないのであれば、苦手な家事も、家事の総量についても、作業(yè)の効率化によって改善することはできないでしょうか。この點(diǎn)についてはQ6にて解説します。

Q4.家事の負(fù)擔(dān)を軽減するために、
過(guò)去に実施した工夫があれば教えてください。

ルールづくり

• 気づいた方が家事をやる決まりだと毎回気を揉むので、「お風(fēng)呂掃除は最後に入った方がやる」などルール化
• 洗剤などの詰め替えは使い切った人がやると決めたが、なくなっても誰(shuí)も詰め替えずに放置されているので、余計(jì)にストレスを感じる
• 洗濯物は夫が干す、妻がたたむと分擔(dān)したが、やり方が違ったりして結(jié)局干し直し、たたみ直しの作業(yè)が発生してしまった

コミュニケーション

• 夫に家事のアドバイスをしたが、文句を言われたと感じたようでしばらく家事をしてくれなくなった
• 自主的にやってくれるときは文句をつけず、ひたすらほめ、お禮を言うがなかなか続かない。少しでもやってくれる気持ちは嬉しいので、そのままにしている
• 最近、いろいろと妻に教わって家事をしはじめた
• 「手伝って」と言わないこと。「なんで自分ばかり…」と思っても顔には出さず、明るく聲をかけることを続けていたら、いつの間にか夫が自発的に手伝ってくれるようになった

手放す

• 料理をラクにするため冷凍食品や宅配、外食で乗り切る。掃除や片付けは気が向いたときだけ。しんどい日は無(wú)理せず休む
• 家事代行を依頼したが、あれもこれも頼むと料金が跳ね上がり、結(jié)局半年で解約
• 掃除や洗濯はできる日にする。1日ぐらい掃除?洗濯しなくても死なないと自分に言い聞かせると気持ちが楽になった

仕組みづくり

• 服は取り込んだ後ハンガーのまま収納すると、たたむ手間が省けて楽になった
• 食器洗い乾燥機(jī)、乾燥機(jī)能付き洗濯機(jī)、ロボット掃除機(jī)など便利な家電を購(gòu)入して家事の総量を減らした
• 定期的に友達(dá)を招く計(jì)畫(huà)を立てて、片付けをやらざるを得ない狀況にする

試行錯(cuò)誤している様子がうかがえます。ルールづくりやコミュニケーションでうまくいっているケースは、自分の苦痛を訴えるような感情的なやりとりは避け、一歩先を見(jiàn)越した言動(dòng)を選んでいる人が多い印象です。

その一方で、「家事に完璧を求めない」「時(shí)にはプロの手を借りる」「仕組みによってやらなくていいことを仕分けする」のように、思い切って手放してみることも一つの考え方なのかもしれません。

Q5.あなたのパートナーは
「自分のことは自分でやるタイプ」ですか？

さて、家全體の家事分擔(dān)は難しい課題ですが、自分のまわりの家事だけならどうでしょう？　苦痛を感じる具體例の中にも「自分のことは自分でやってほしい」と訴える聲は數(shù)多くありました。

あらためてパートナーが「自分のことは自分でやる」＝「家族の手を煩わせない」タイプかと尋ねてみるとご覧の通り。裏を返せば4割の夫と、1割の妻が、自分のことを自分でできないタイプであるという結(jié)果になりました。

上著やかばんをリビングに放り出す、服を脫ぎ散らかす、飲み終えたペットボトルを放置する、「ごはんまだ？」とせっつく…。パートナーに迷惑をかけ、子どもにとっても悪いお手本となってしまうその習(xí)慣は、見(jiàn)直したほうがいいかもしれません。

Q6.「家事シェアハウス」を?qū)毪筏皮撙郡い人激い蓼工?/h2>

最後に、住まいによる家事の効率化、および「自分のことは自分でやる」の一つの解決策として、以下のような住宅があったら、あなたは導(dǎo)入してみたいと思うでしょうか？

ダイワハウス 家事シェアハウス

「家事を分擔(dān)するのではなくシェアする」というコンセプトのもと、家族が自然と家事に參加しやすい仕組みを設(shè)計(jì)に取り入れた「家事シェアハウス」を提案しています。“自分のことは自分でする”を家事シェアの第一歩と考え、リビングにモノが散らからないよう、自分のモノを自分で片付けられる家事シェア動(dòng)線や収納、連絡(luò)事項(xiàng)や家事の進(jìn)捗を家族で共有できる工夫がたくさんあります。

「家事シェアハウス」の関心を聞いてみると、「思う」（20％）、「やや思う」（31％）を合わせた51％が好意的な回答でした。理由を見(jiàn)てみましょう。

思う?やや思う

• 夫?妻だけでなく、子どもたちも巻き込んで家事を皆でやっていける家庭にしたいから
• 特にリビングは共用部分なので、家族みんなで整理整頓を意識(shí)できれば、家族一人に負(fù)擔(dān)がかからず、快適な時(shí)間も増えそう
• パートナーや子どもにとって家事のイメージが苦痛や強(qiáng)制にならないようにしたいから
• 共働きでいかに家事を楽にするかを常日頃から考えているのでとても共感できる

思わない?あまり思わない

• 家事シェアが葉うなら理想的だが、実際には今と変わらないのでは…と思ってしまう
• 家族にとって使いやすい家はそれぞれなので、我が家には合わないかも
• 家事シェアできる仕組みがあっても、サボってしまいそう

「思わない?あまり思わない」と「わからない」の理由として、設(shè)計(jì)の工夫で本當(dāng)に家事シェアが葉うのか懐疑的なコメントが目立ちました。「実際に見(jiàn)てみないとイメージが湧かない、わからない」といった意見(jiàn)も少なからずありました。

全國(guó)の家事シェアハウスの分譲物件では「家事シェアハウス」をリアルに體験することができます。使い勝手を?qū)g際に確かめて、家事負(fù)擔(dān)軽減の方法のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

家事問(wèn)題は複雑で根深く、相手に期待して要求するだけでは解決しません。対立することなく、夫妻が、あるいは家族みんなが同じ方向を見(jiàn)て前向きに改善していけるよう、まずは小さな一歩、「自分のことは自分でやる」を浸透させることからはじめてみませんか。