愛貓との暮らしは、尊くかけがえのないものです。
今回は貓を愛したことで人生が180度変わった
株式會社RINNの代表?梁原 正寛(りょうはら まさひろ)さんに
貓も人も幸せになるためのお話を伺いました。
人生を変えた思いがけない出會い
「貓からは無償の愛を常に與えてもらっています」。そう話す株式會社RINN代表?梁原 正寛さんの微笑みは、貓への愛に満ちています。「キャット?ファースト」をコンセプトに掲げ、貓の健康をサポートするプロダクトを通して、貓も人も幸せな暮らしをデザインするRINN。設(shè)立のきっかけは、チンチラシルバーのみるちゃんとの出會いでした。
実家では以前柴犬を飼っていて、もともとは犬派だったという梁原さん。約10年前、妻の友人から子貓を譲り受ける話があった時(shí)も、「犬の方が良いのに」と思ったのだとか。しかし、実際に會ってみると可愛さに一目惚れ。それから、目に入れても痛くないほど愛しい我が子との幸せな日々が始まります。
ところが、一つ困った出來事がありました。當(dāng)時(shí)IT関係の會社に勤務(wù)しており、夫妻そろって帰りが遅くなることもあったため、自動給餌器(きゅうじき)を購入したのですが、すぐに壊れてしまったり、稼働音がうるさかったり。愛貓の健康を守るという観點(diǎn)からも、インテリア性においても満足できる商品は、いくら探しても見つかりませんでした。そこで、「どこにも売っていないなら我が子のために自分で作る!」と奮起し、會社を辭めRINNを設(shè)立したのです。
とはいえ、商品開発などは初めての経験。プロダクトデザイナーや製造元をインターネットで根気強(qiáng)く探すところからスタートします。貓を通じた縁もつながり、約一年後、機(jī)能性とインテリア性を兼ね備えた自動給餌器PETLY(ペットリー)を世に送り出すことができました。毎日定刻に一定量のドライフードを與えられるPETLYは、一気食いの防止や體重のコントロールによって健康なライフスタイルを可能にする、貓のための畫期的なヘルスケア製品です。
當(dāng)時(shí)はまだ珍しかった「キャット?ファースト」というコンセプトは、國內(nèi)はもちろん海外でも反響を呼び、世界三大デザイン賞の一つ、レッドドット?デザイン賞を受賞。海外の有名インテリア誌やファッション誌にも取り上げられました。その後は天然大理石や日本の銘木を使った、アート作品のように美しいキャットツリーNEKO(ネコ)を発表。アメリカを中心に世界の愛貓家から注文が殺到し、梁原さんとRINNの進(jìn)む道が確かなものになっていきました。こうして、愛貓への想いが人生を変えたのです。

健康を守るだけでなく、愛貓が美しく映える貓用家具、KARIMOKU CAT TREE
※自動給餌器PETLY、キャットツリーNEKOの寫真はこちら
貓目線を徹底的に追求する木製家具
木にこだわる國産家具メーカー、カリモク家具とコラボレーションした貓用木製家具ブランド「KARIMOKU CAT」は一昨年にスタートしました。貓が健康を保つためには運(yùn)動が不可欠。特に室內(nèi)飼いの貓にとって、上下に移動できるしかけや場所は必須です。KARIMOKU CAT TREEは子貓時(shí)代から老貓時(shí)代まで安全に使い続けられるように高さを設(shè)定、浮造(うづくり)加工(木の表面に年輪を浮き上がらせる仕上げ)によって足を滑らせにくい工夫がされています。同時(shí)に、組み立てやすさや撥水加工による掃除の簡単さなど、飼い主目線での機(jī)能も忘れていません。
「気持ち良さそうに寢ている我が子の姿を見ているだけで幸せな気持ちでいっぱいになる」と目を細(xì)める梁原さん。次いで誕生したKARIMOKU CAT BEDは特にみるちゃんのお?dú)荬巳毪辘扦埂?/p>
貓は1日の半分以上を眠って過ごし、起きている時(shí)間の多くは人がテレビを見るように窓の外の景色を楽しんでいます。このベッドはそんなリラックスタイムに最大限の心地良さを味わえるよう、中に詰めた粒綿(つぶわた)の量、くぼみの深さ、マイクロファー生地の肌觸りなど細(xì)部までこだわりました。
RINNの商品開発の過程には、必ずみるちゃんによる試作テストがあります。改善を重ね、気に入ってもらえれば商品化。みるちゃんがメインクライアントと言っても過言ではありません。「キャット?ファースト」の原點(diǎn)は、つまるところ「みるちゃん?ファースト」なのです。

高級感を演出するウォールナット樹種を使用したKARIMOKU CATウォールナットコレクション(寫真左端:KARIMOKU CAT BED)
観察することが愛情の証
人間と同じように、貓にもテーブルがあってもいいという発想から生まれたのがKARIMOKU CAT TABLEです。食事中に吐いてしまわないよう食道の角度を考慮した設(shè)計(jì)や、テーブルが動かないよう安定感をもたせた作りなど、徹底的に貓目線でストレスフリーを追求しています。
「毎日の生活を観察して性格を読み取り、思いを汲み取ることで良い関係を築けます」と梁原さん。テレワークのため在宅時(shí)間が増えたということは、みるちゃんの生活をより観察できるようになったということに他ならず、クライアントのニーズを正確に見極めることにつながっているといいます。

フードボウルは餌や水がこぼれにくくヒゲが當(dāng)たりにくい形狀を追求
ある日、スープを飲んでいる時(shí)、梁原さんは、はたと気がつきました。「なぜ、貓には美味しいスープを與えたことがなかったのだろう?」。思い立ったが吉日とばかりに自然素材を使ったスープで有名な食品メーカーに企畫を持ち込むと、愛貓家の商品開発部長の二つ返事で、トントン拍子に話が進(jìn)みました。集まったプロジェクトメンバーももちろん貓好きぞろい。既存の貓用スープを研究する中で、「我が子により美味しく健康に良いスープを飲んでもらいたい。我々がやるしかない!」と士気が上がったといいます。

インテリアに調(diào)和する無駄のないフォルム
日常の観察や気づきをきっかけに、貓のために役立つ商品のアイデアが生まれ、それを形にしているRINN。「貓のヘルスケアに役立つもの以外は作りません。貓という家族の健康を通じて、人々の生活を豊かにする。それが私たちのミッションです」

KARIMOKU CAT RESTROOMでトイレ空間をより快適に

キャットツリーのてっぺんは、高い位置から見下ろせる、貓にとって安心できる居場所
貓にとってストレスフリーな空間づくり
梁原さんに貓と快適に暮らすための空間づくりについて質(zhì)問すると、「大切なのは貓の習(xí)性をよく知ること。でも、人間と共通するところも多いんですよ」とのこと。例えば、トイレと食事の場所が近いのはストレスのもと。3m以上離す必要があるそうです。
時(shí)に誰にも干渉されず靜かに過ごしたいのも、人と同じ。貓にはコアエリアと呼ばれるお?dú)荬巳毪辘螆鏊ⅳ辍⒁蝗栅渭s75%をそこで過ごします。この周辺に食事やトイレなど生活に必要な要素を置くことが、快適さにつながります。
多頭飼いをする場合、貓の數(shù)は部屋の數(shù)マイナス1匹以下にすること。スペースが十分ではないところで複數(shù)の貓を飼ったり、他の動物と一緒に飼ったりすると、喧嘩や心因性疾患の原因になります。
貓がストレスになることは人にとってもストレス。貓目線と人目線を合わせて環(huán)境を整えることが大切なのです。

まっすぐな“貓愛”が周りの人々を巻き込んで
RINNの商品開発の過程においては、さまざまな企業(yè)や専門家との協(xié)力が不可欠です。梁原さんの周りにさまざまなプロフェッショナルが集まり、一つの目標(biāo)のもと一致団結(jié)して、キャット?ファーストを貫くものづくりができるのは、ひとえにその“貓愛”がまっすぐで溫かいから。見返りを求めない純粋な愛情への共感が人と人を結(jié)び、世界中の貓たちとその飼い主を幸福にする商品が生み出されます。
「みるちゃんと一緒に過ごしてきた10年間の幸せな記憶は、私にとって最高の寶物です」と梁原さん。その幸せを守るために、“親”として何ができるのかを常に考え、行動に移してきました。まさに貓への愛情の結(jié)晶がRINNなのです。

定刻に定量のドライフードを自動給餌するPETLY。規(guī)則正しい食生活を提供します

靜かに過ごせる場所や時(shí)間も貓にとっては大切。ちょうどいい距離感でお互いの休息のひとときを

くつろぐ姿が透けて見えるキャット?ツリーNEKO。臺座には大理石、上部に並ぶ丸棒には天然木が用いられています
梁原さんは、愛するみるちゃんとの日々を大切に、これからも貓の健康を守る商品を開発し続けます。貓も人も幸せな暮らしを追い求めて。
PROFILE
梁原 正寛さん(りょうはら まさひろ)
株式會社RINN代表取締役CEO。愛貓?みるちゃんへの想いが高じ脫サラし、2013年に貓用生活用品やインテリアを開発する株式會社RINNを設(shè)立する。自動給餌器PETLYやキャットツリーNEKOを始め、貓目線を貫く「キャット?ファースト」をスローガンに貓の健康を守る商品を開発?販売している。

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2021年10月現(xiàn)在の情報(bào)となります。