人生の約3分の1を過ごす場所だけに、快適な睡眠環境を整えたいもの。
ダイワハウスでは寢室に関するアンケートを実施しました。
寢室で困っていることとは?睡眠以外に寢室で行っていることとは?
みなさんの意外な寢室事情が見えてきました。
調査時期 | 2023年2月10日~2月20日 |
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調査対象 | My House Palette メールマガジン會員 |
有効回答數 | 582件 |
調査方法 | My House Palette メールマガジンでのアンケート |
Q1.普段、寢室では誰と一緒に寢ていますか?(複數回答)
普段、みなさんは寢室で誰と寢ているのでしょうか。年代別に分析してみましょう。
【20代 現狀】

20代の最多回答は「パートナー」(44%)。次に「一人で寢ている」(28%)、「子ども」(25%)、「家族全員(パートナーと子ども)」(22%)と続きました。
【30代 現狀】

30代の回答では「パートナー」(56%)が最多なのは変わらないものの、「子ども」(49%)、「家族全員(パートナーと子ども)」(41%)の回答率が高くなり、子育て真っただ中であることが窺えます。次に「一人で寢ている」(23%)が続きました。
【40代 現狀】

40代の回答では少し変化が現れます。
子どもと一緒に寢る割合が減り、「一人で寢ている」(38%)の回答が増えます。子どもに個室を與える年齢になり、一緒に寢ることが減っていると推測されます。その結果、一人で寢る派と、パートナーと二人で練る派に分かれているようです。
50代の回答では「一人で寢ている」(41%)が最多に。次に「パートナー」(39%)となります。60代の回答では「一人で寢ている」(52%)が過半數に達し、「パートナー」(37%)が少し減る結果となりました。
Q2.家族の寢室について、
できればどんな割り振りにしたいですか?
こちらも年代別に見ていきましょう。実態と理想は大きくかけ離れているようです。
【20代 理想】

20代では「家族全員同じ部屋で寢たい」「一人で寢たい」(ともに25%)と「パートナーと一緒に寢たい」(22%)の回答が目立ちました。前問では20代の4人に1人が子どもと寢ていると回答したのに対し、子どもと寢たいという回答は0でした。「朝までぐっすり寢たい」という育児中の親の願望が伝わる結果となりました。
【30代 理想】

30代では「一人で寢たい」(35%)が最多で、次に「家族全員同じ部屋で寢たい」(20%)となりました。
ちなみに、「一人で寢たい」の回答率は40代で42%、50代で50%、60代で57%と年代が上がるにつれて増える結果に。一方で、「パートナーと一緒に寢たい」の回答率は20代で22%、30代で19%、40代で18%まで減りますが、50代と60代ではともに25%と上昇しました。
その理由についても聞いてみました。
家族全員同じ部屋で寢たい
- 子どもが7?2?1歳と小さく、夜中に何度も起きるのと布団をかけてあげる必要があり、夫もいてくれた方が助かる(30代)
- みんなで同じ部屋で寢た方がエアコンの電気代の節約になるから(40代)
一人で寢たい
- 暗くしないと眠れず、明るくないと眠れない人と一緒に寢るのは難しい。自分の好きな音楽を聴いたり本を読んだりしたい(30代)
- 就寢?起床時間の違いもあり、お互い気を遣わないように寢室は別の方がいい。いびきで妻や子どもに迷惑をかけたことがあるので(50代)
パートナーと一緒に寢たい
- 今は家族全員で寢ているが、部屋數があるなら子ども部屋をつくり、子どもと大人の寢室を分けたい(30代)
- 添い寢するだけで幸せな気持ちになれる。また、夜間に多いといわれる配偶者の異常にすぐ気が付くことができるので安心(70代以上)
子どもと一緒に寢たい
- 今しか子どもたちとの時間がないので大切にしたい(30代)
- 夫の目覚ましの音で起こされてしまうため、子どもとは一緒に寢たいが夫と同室は避けたい(30代)
ペットとも一緒に寢たい
- 家族はもちろん、二匹の犬たちとも一緒に寢たい(20代)
- ペットは家族同様なので一緒に寢たい。ペットも常に同じ空間に居たがる(50代)
Q3.就寢環境についての悩みはありますか?

半數超の方は何らかの悩みを抱えているという結果となりました。悩みの內訳を見ていきましょう。

「寢具の質が悪い、サイズが合わない」(31%)、「乾燥がひどい」(28%)、「空調が快適ではない」(24%)の悩みが目立ちました。それらの詳細についても見てみましょう。
- 子どもの寢相が悪いので、大人が布団からはみ出てしまう。エアコンの効きが日によって違う
- 冬場は加濕器を稼働させても喉が痛くなるほど乾燥する
- 體が大きく、ちょうどいいサイズのベッドがない。寢室の下の階がキッチンなので作業をしていると音が気になる
- 家族で寢る時間がずれていたり、夜中に誰かがトイレに行くたびに目が覚めたり、部屋に冷気が入ってきたり、子どもの寢返りにも悩まされる。一人なら誰にも邪魔されずにぐっすり眠れるのにと思う。また、電源も取り合いになる
- 部屋が狹いのでベッドまわりに物が置けなくて不便
- エアコンの位置的に溫風が直撃し、寢付きにくく喉も乾燥してしまう
具體的かつ多様な悩みが寄せられました。空調の悩みはエアコンの取り付け位置によって解決できるかもしれません。寢室とトイレの位置関係や、寢室の上下の部屋の物音、コンセントの位置などは、これから家を建てる方には設計時に気をつけておきたいポイントとなりそうです。
Q4.どんなところにこだわって寢室をつくりたいですか?
また、すでに家を建てた方は、どんなところにこだわりましたか?
寢室のこだわりについて聞いてみました。
- 寢室は南南東で冬も暖かい。照明はリモコンで操作するのでとても快適
- 寢室は広く設計してもらい、キングサイズのベッドを置いても余裕がある間取りにしたい
- 子どもが大きくなるまでは広めの寢室で川の字で寢て、大きくなったらその部屋を仕切れるようにしたい。寢室は3階にして風通しや日當たりが良い部屋にしたい
- 読書やちょっとした作業ができる照明とたっぷりの収納、コンセントがあると便利だと思う
- 冷気が入るので二重窓にしたい
- 6帖だとベッドを置くと狹いため、8帖以上の部屋を寢室にしたかった
- 照明やテレビはベッドに入ったまま音聲操作できるようにしたい
- 外部からの音を遮斷できるように壁や斷熱を強化し、二重窓にした
- 天井が高く、木の香りがする寢室にしたい
- 災害に備えて極力家具は配置せず、防災用品を持ち出しやすいように配置したい
- 産業道路が近く、夜勤で晝に寢るため地下室に寢室をつくった
- 寢室の近くにトイレを設置したい
寢室のこだわりポイントは、生活サイクルや家族構成とも深く関わってきそうです。
Q5.寢室で、睡眠以外にしていることはありますか?
(複數回答)

ここで、睡眠をとる以外の寢室の使い方について聞いてみました。「テレビ鑑賞」(39%)の回答が最も多く、「読書」(33%)、「パソコン操作」「音楽鑑賞」(ともに23%)と続きました。寢室での過ごし方について具體的に見ていきましょう。
- パソコンで勉強や仕事もするし、體を整える軽いヨガもしている(20代)
- 音楽を聴きながらの読書やエクササイズ。時にはパソコンで仕事もする(50代)
- 睡眠の質を上げるためにパソコンやスマホは見ないようにして、體の疲れやコリをほぐすために軽いストレッチをしている(20代)
- 寢転がってスマホを見る(50代)
- 今日1日の出來事や、明日の予定などを話してから寢る(30代)
- 夫婦でそれぞれ寢室と書斎を兼ねた部屋にしたので仕事もはかどる(60代)
- 寢室が靜かでくつろげるので、ゆっくり本を読みたいときやテレビを見たいとき、大事な電話をするときは寢室を使う(40代)
- 在宅勤務のときは寢室で仕事をしている(40代)
- 子どもがリラックスできるようにBluetooth付きプラネタリウムの投影器で音楽を流し、家族で星を見ながら就寢している(30代)
- 夫婦で會話をしながらストレッチをしてリラックス。眠れないときは眠くなるまでテレビを見ることもある(40代)
- スマートスピーカーを使った音楽鑑賞。ベッドに寢たまま音聲で操作できるようにしている(60代)
寢る前のひとときを家族と過ごしたり、趣味やリラックスのスペースにしたりと、寢る以外の時間も寢室を多目的に有効活用している様子が伝わってきます。
Q6.寢室以外の場所で寢ることはありますか?
「ほぼない」(66%)、「ときどきある」「ごくまれにある」(ともに15%)、「頻繁にある」(3%)となりました。わずかでも「ある」と答えた方に、どのような理由で、どこで寢ているのかを聞いてみました。
- 疲れていてリビングのソファに橫になっているうちに寢落ちしてしまうことがある
- 冬はこたつに橫になっているとそのまま眠ってしまう
- 風邪をひいたときは家族と離れて和室で寢ている
- 遅く帰った日は家族を起こさないようにリビングや畳スペースで寢る
- 夏はエアコンの効きがいいリビングに布団を敷いて寢ている
- 體が凝っているときはリビングに設置しているマッサージチェアへ。テレビを見ながらそのまま寢てしまう
- 書斎で仕事中にそのまま寢てしまうことがある
- パートナーとケンカしたときは物置に寢具を持ち込みふて寢
理由はさまざまですが、場所としてはリビングの回答が多く、思いがけず寢落ちしてしまうケースが多數のようです。また、病気のときの隔離部屋として、家族を起こさないための配慮として別室で寢ている方も一定數見られました。そうしたときのために、リビングの一角に畳スペースのようなものがあると便利なのかもしれません。
まとめ
質のいい睡眠のために寢室の環境を整えることは大前提ですが、寢る前のひとときを楽しんだり、日中にテレワークをしたりといった使い道も考慮して設計すると、寢室を有効活用できそうです。みなさんのアンケート結果を參考にしながら、ぜひ満足のいく寢室を計畫してみてください。
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