愛犬との暮らしの中で、犬種によっては避けられないお悩みの一つが「抜け毛」。
ソファやカーペット、服に張り付いた毛を掃除するのが
大変だと感じている飼い主さんは多いのではないでしょうか?
特に換毛期にはたくさん毛が抜けることが多く、毎日のお手入れに悩んでしまいますよね。
そこで今回は、愛犬の抜け毛対策につながるご自宅でのお手入れについて、
フェリス動物病院トリマー兼愛玩動物看護師の伊佐美登里さんに伺いました。
ご自宅でのシャンプー時に便利な専用シンクについてもご紹介します。
「換毛期」は毛がたくさん抜ける季節(jié)!

最近では、室內(nèi)飼育が増えているため、一年中愛犬の毛が抜けていると感じる飼い主さんも多いかもしれません。実はその中でも、換毛期という被毛が多く抜ける時期があります。これは愛犬が季節(jié)の変化に対応して被毛を生え変わらせる自然な生理現(xiàn)象で、犬種にもよりますが主に春と秋に訪れます。この時期は、季節(jié)の変わり目に対応するため普段よりも抜け毛が増えるので、お手入れが特に重要になります。
換毛期とは
春には、冬の間に生えた厚いアンダーコートが不要になるため、抜け毛がたくさん発生します。そして秋には、寒さに備えて厚い冬毛を生やす準備をするため、夏に生えた毛が抜けます。そのため、換毛期は愛犬の被毛が普段より多く抜けるタイミングです。
お手入れが大切な時期
換毛期のよくあるトラブルとして、無理に抜け毛を取り除こうとしてブラシが愛犬の皮膚に強く當(dāng)たり傷つけてしまったり、本來抜けるはずの抜け毛が固まって皮膚の通気性を低下させたりすることが考えられます。このように換毛期は、普段以上により念入りにお手入れをする必要があります。
そこで、ご自宅でぜひ取り組んでいただきたいケアをご紹介します。
一番のおすすめは、毎日少しずつのブラッシング!

ご自宅で行うブラッシングの場合、1回の時間は短くてもよいので、毎日続けることを心がけるようにしてください。一度に、つい抜けるだけ抜いてしまおうと思いがちですが、やり過ぎると愛犬の皮膚を傷つけてしまうおそれがあります。愛犬の被毛はバリア機能も備えていますので、根こそぎ取ってしまうのはよくありません。愛犬が嫌がらない程度に、優(yōu)しい力で少しずつのブラッシングを習(xí)慣化しましょう。
ブラッシングは大切な愛情時間
ブラッシングは毛をお手入れするだけでなく、愛犬とコミュニケーションをとるという目的もあります。飼い主さんとの觸れ合いによって愛犬は安心感を得ますので、信頼関係を深めることにつながります。また健康狀態(tài)のチェックにもなりますし、人から觸れられることに慣れておくと、トリミングサロンや動物病院でも抵抗せずに落ち著いていられるようになります。
愛犬の性格や年齢に合ったブラシ選びを
おすすめは「天然毛ブラシ」といってブラシの毛が動物の毛や自然素材で作られているブラシです。毛が柔らかいので皮膚や被毛に優(yōu)しく觸れながら、細かい汚れやホコリを取り除くことができます。抜け毛を取り除くには「スリッカーブラシ」も向いていますが、正しく使用しないと細かいピンが皮膚を傷つけることもありますので、注意してください。また子犬やシニア犬は、成犬に比べると皮膚や被毛がデリケートなので特に慎重に行うことが大切です。定期的にトリミングサロンにお任せするのもよいでしょう。
おうちシャンプーを上手に取り入れよう!

本來抜けるはずの抜け毛が固まって殘ってしまうと、皮膚や被毛に汚れがたまりやすくなります。普段はブラッシングのお手入れだけでも十分ですが、汚れやにおいが気になる場合は、おうちでシャンプーをすることも一つの選択肢です。
そこで、ご自宅でシャンプーを行う場合のポイントをご紹介します。
シャンプーの前にはしっかりブラッシングを
毛玉やもつれがある狀態(tài)で濡らしてしまうと、さらに毛が固まって、地肌まで上手に洗うことができません。シャンプーを行う前には必ずブラッシングをして、あらかじめ余計な毛や汚れを取り除いておきましょう。
日常的には、散歩帰りの足先など部分的でOK!
おうちシャンプーを行う頻度は、汚れが気になったら行う程度で大丈夫です。全身をしっかり洗おうと無理をして、飼い主さんや愛犬に負擔(dān)がかかるのはよくありません。トリミングサロンも定期的に活用しながら、その合間に気になったらご自宅で洗う程度で問題ありません。
スモールステップで徐々に慣れさせましょう
愛犬を洗い場に連れて來たらすぐにシャンプーをするのではなく、先におやつを與えるなどして「ここに來るといいことがある」と覚えさせてから行うようにしましょう。初めての時は、水の音を聞かせる?濡れた手で觸れる程度にして少しずつ濡れることに慣れさせていきます。愛犬の様子を見ながら無理なく進めることが大切です。
おうちシャンプーのための環(huán)境づくり

おうちシャンプーを行う際は、安全面や飼い主さんのやりやすさを整えておきましょう。愛犬の足場が不安定な環(huán)境だったり、飼い主さんが無理な姿勢で洗わなければいけない場所だったりすると、どちらにもストレスがかかってしまいます。
おすすめは愛犬専用のシャンプー設(shè)備
高さがある専用シンクがあれば、安定した姿勢でシャンプーを行うことができます。汚れが気になった時にすぐに洗えるので日常使いに大変便利ですし、お風(fēng)呂場と違って閉塞感や圧迫感がないという點では、愛犬にとっても居心地のよい環(huán)境でシャンプーを行うことができます。愛犬が飛び降りないように注意して、リードフックなどを設(shè)置しておくとよいでしょう。
両手が自由に使えるハンドシャワー
愛犬の疲労がたまらないよう、シャンプーは短時間で手早く行う必要があります。そのためには、簡単に操作でき飼い主さんの両手が空くようなハンドシャワーがあると役立ちます。水圧調(diào)整ができる機能もついていると、水が周囲に飛び散らずに済みます。
シニア期の介護を見據(jù)えて
ご自宅でのシャンプーに慣れておくことは、將來愛犬を介護することになった場合のハードルを下げることにもつながります。排せつによって汚れてしまう場面が増えてしまっても、今のうちにおうちシャンプーに慣れておけば、慌てずスムーズに行うことができ、愛犬の體にとっても負擔(dān)が少なく済みます。
「マルチシンク」は、愛犬のシャンプーのために
設(shè)計されているから快適&安心!

「マルチシンク」はペット専用のシャンプー設(shè)備です。愛犬と飼い主さんの負擔(dān)を軽減し、快適で安心しておうちシャンプーを行える工夫がたくさんあります。
安定したシンク
シンクには底板を設(shè)置することができるので、シャンプーの間、愛犬は安定したポジションを保つことができます。これによって飼い主さんは両手を使って効率的にシャンプーができ、愛犬を支えるための體力的な負擔(dān)も軽減されます。また高さが適切に設(shè)計されていますので腰を曲げたり長時間しゃがむ必要がなく、楽にシャンプーを行うことができます。
使いやすいハンドシャワー
ハンドシャワーは、シャンプーに慣れていない愛犬にも優(yōu)しいソフトな水流を選ぶことができ、片手で簡単に操作が可能です。ホースは十分な長さがあるので、シャンプー中にさまざまな角度から體を洗いたい場合にも便利です。
いかがでしたか?愛犬の健康を守るために、定期的なブラッシングやおうちシャンプーの大切さをご紹介しました。愛犬専用のシャンプー設(shè)備があれば、日々のお手入れがさらに快適で簡単に行えるようになります。シニア期のお世話も見據(jù)えて、そのような設(shè)備の導(dǎo)入を検討してみるのもよいですね。これからも愛犬の健康と快適な生活のため、日常のお世話を続けていきましょう。
監(jiān)修

フェリス動物病院トリマー兼愛玩動物看護師
伊佐 美登里さん
ホリスティックケアカウンセラー養(yǎng)成講座グルーミング部門講師、ペットフーディスト、ペットロス?ハートケアカウンセラー2級?3級、ペット終活アドバイザーなど多數(shù)の資格を保有。所持するバリカンは80臺、シザー92丁、ブラシは數(shù)え切れず…とにかく三度の飯よりグルーミングツールが大好きな【道具マニア】。あらゆる道具を使い分けて、犬の負擔(dān)を軽減するグルーミングを日々追求し、プロ向けのセミナー講師としても活躍中。
名もなきペット家事~いぬ編~
- 【vol.1】なんとかしたい抜け毛やシャンプーの悩み!実は●●している人ほど、困っていない!?
- 【vol.2】留守中の空調(diào)管理どうする? 愛犬のお世話は7割以上が「妻」が擔(dān)當(dāng)!
- 【vol.3】愛犬のしつけやそそうの処理。妻が負擔(dān)する割合は夫のなんと3倍!暮らしの中で解決する方法とは
- 【vol.4】皮膚?被毛のトラブル対策!家でも上手にできるブラッシングやシャンプーの工夫とは?
- 【vol.5】大変なお世話代表「シャンプー?トイレ」!負擔(dān)を減らす秘けつとは?
- 【vol.6】防災(zāi)対策は、日頃のしつけがカギ。自宅で愛犬を守るためにできること
- 【vol.7】<獣醫(yī)師監(jiān)修>犬のニオイはなぜ?原因とおすすめのシャンプー方法
- 【vol.8】子犬からシニア犬まで、ライフステージ別環(huán)境解説。目指せ!健康壽命を延ばす家
- 【vol.9】<うちのコ想いのマイハウス>多頭飼育を成功させたい!「みんながハッピーな家づくり」のヒントとは
- 【vol.10】大型犬と上手に暮らすコツ!一級建築士とドッグトレーナーが考える犬も人も快適な「理想の間取り」を大公開
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