広島駅から10分。住宅地の中に數寄屋風の外観が印象的な、都市型多機能ホーム。
敷地面積は約800m2、建物は2階建で延べ床面積は約900m2。簡単に概要を説明すると、1階部分のほとんどがデイサービスルームと付屬の浴室とトイレ、機能訓練室、スタッフルーム、相談室、談話室…。そして明るく、広くて大きな廚房。エレベーターと階段で2階へ。そこには居室9人のグループホームと、ゾーンを分けて短期滯在型居室が2室、さらに高齢者賃貸住宅が5室に共用の談話室…といった間取りになっています。
なかでもこだわられたのは、フローリングの柔らかさやセキュリティー面など。とくに1ルームにもかかわらず十分な広さ感のある高齢者賃貸住宅用の部屋を含め、各室內の印象を西川専務はこう話されています。「普通のマンションと比べてもグレードが高く、仕上がりが良い。居心地感も良く、大和ハウスさんだけあって住空間は非常によく出來ています」。
さらに西川専務が強くこだわったのが廚房回りです。この部分は當初の設計計畫は「ほとんど原形をとどめていないくらい私が手直ししました」。以前、飲食業に身をおいていただけあって、「食には強くこだわっていますから」とにやりと笑顔の西川専務。廚房の動線はいかに有効に動けるか…そういった部分をふくめて細かな手直しが加えられたようです。食べることは誰にも愉しみなものです。高齢者の方々が愉しめるような、喜んでもらえるような「身體によくて、しかも美味しい食事を提供したいですから」と西川専務は食へのこだわりを強調しますが、理由はほかにもあります。「食」で差別化をはかるのと同時に、配食サービスは「外に向けてうって出られるビジネスだから。今後、売り上げを伸ばせる可能性が非常に高い」というわけです。廚房は將來を睨んでのことでもあり、毎日100食分を配食できる能力を備えており、10月からサービスを開始するそうです。
CASE2
ニックス尾長ケアセンターかぐや姫