兵庫県?加古川市にある農業公園
「みとろの丘」は
リニューアルを重ね、
2024年4月にグランドオープン。
敷地內にある屋內型植物公園?グラスハウスに
誕生した
グリーンショップ?
FURERU(フレル)を訪ねました。
2025.02

自然豊かな丘に建つグラスハウスは
元溫室のガラス張りの空間

みとろの丘の入り口に立つグラスハウス。左手がグリーンショップFURERU。ハウス內にはレストラン&カフェも。

店頭には庭木や大型の鉢植えなどがずらり。柚子など人気の果樹などもそろう。
田畑が続く風景を抜けてたどり著く「みとろの丘」。古墳を含む、東京ドーム約2個分の広大な敷地には、芝生や農園、キャンプ?グランピング場、ドッグパークなどを備え、遊んで、食べて、泊まれる農業公園です。順次進んだリニューアルが完了し、2024年4月にグランドオープンしました。
ひときわ目を引くガラス張りの建物は、元溫室の植物園を生まれ変わらせたグラスハウス。「鑑賞から、體験へ」をコンセプトに、眺めるだけの植物園から、見て?觸れて?楽しめる、オープンな屋內型植物公園に一新。FURERUは、グラスハウスの入り口に、2023年10月に誕生しました。
初めてでも育てやすいものがそろう。
植物との出合いを楽しもう

生き生きとした植物が勢ぞろい。店內には期間限定のポップアップコーナーなども登場する。
「グラスハウスで植物を楽しむとともに、植物に觸れ、育てる楽しさを知ってほしい。そんな想いから生まれたのがFURERUなんです」と店長?松井あゆみさん。観葉植物やエアプランツ、多肉植物などから、庭木、ハーブ、花苗まで多種多様な植物がそろいます。
「初めてだけど植物を育ててみたいというお客さまが多いので、育てやすいものをそろえています。仕入れは全國から、樹形にもこだわって選びます」
産地を訪ね、生産者に話を聞くこともあるそう。「たとえば、お客さまに『この植物は愛知から來たんです』と伝えると、『愛知にはおばあちゃんがいるわ!』って親近感を抱いていただけたり。どこでどんな風に育てているかを知ることで、自然と思い入れも湧いてくると思います」
たくさんの植物の中から選ぶときのコツを伺うと、まず第一印象が大切と言われます。
「まずは店內をぐるっと見ていただき、お客さまにお好きな植物を選んでいただきます。見て回るうちに自然と『目が合うもの』をだいたいの方が見つけてくださいます。その植物をもとに近しい種類をご提案したり。もちろん私たちがおすすめすることもできますが、お客さまのお好みや、ご要望をまずはお伺いすることを私たちは大切にしています。お気に入りの一鉢だからこそ、愛著も生まれるように感じますね」。その上で、住環境やライフスタイルを話しながらカウンセリングし、置き場所や管理方法などを説明します。
店內で見つけた、參考にしたい
植物と鉢のコーディネートをご紹介!
店內には國內外から集めた鉢の品ぞろえが豊富で、珍しい海外メーカーの鉢も。鉢の植え込みや自宅にある植物の植え替えにも対応しています。ここではディスプレイを參考に、鉢選びの楽しみ方をご紹介しましょう。

グリーンが映えるテラコッタの鉢はおおらかな雰囲気でちょっと個性的な植物にもぴったり。オブジェと一緒に飾って。

同じテイストの小さな鉢を並べて置くと、樹形の面白さも際立つ。デザインスタジオ?HIKE LIKE による鉢は國産テラコッタに丁寧にハンドペイントした人気商品。トレーの縁取りもかわいい。

ナチュラルな雰囲気のインテリアには、こんなウッディな鉢がなじむ。植物との相性は抜群。経年で味わいが変化する様子も楽しんで。

インパクトのあるサボテン?ヒボタン(中央の3鉢)をシンプルな白い鉢と組み合わせて。花の少ない季節でも部屋のアクセントになりそう。

「最近、國産の鉢の良さを再認識しました。この信楽焼の鉢は底穴を大きめに開け、腰高で通気性を高めていて植物にとって優しい環境が考え抜かれているんです」。苔をあしらった赤松は、やわらかい印象で若い人に人気があるそう。
鉢4,400円、赤松植え込み8,800円。

デンマークの老舗?BERGS POTTERの鉢。原産はイタリア?トスカーナで職人のハンドメイド。高密度の粘土を焼き締め、適度な通気性と保水力が特徴。ランダムに入った斑が表情豊かなフィカス?ジンを植えて。
鉢6,050円、フィカス?ジン植え込み10,560円。

花崗巖のダイヤモンドと稱される香川?庵治石の鉢?rock potは現地の蒼島(あおいしま)とのコラボによるオリジナル。吸水性を生かし、鉢穴がなくても植え込みができる。
鉢各17,600円。
植物に觸れて、
日々の暮らしを豊かに広げる
店では植物に関するさまざまな相談事に対応するほか、こけ玉づくりなどワークショップも定期的に開催。地元近隣の作家やアーティストとの取り組みにも注力しています。參加者からは家で飾った寫真やメッセージが屆くなど、體験を楽しむ様子がうかがえると松井さん。
「以前、ご家族で來られて植物を購入された方がいらっしゃいました。植物を生活に取り入れたことで、想像以上に家の空気や雰囲気が明るくなっていったそうで、そんな話を伺うととてもうれしいですね」
植物に觸れて、親しんで、新しい體験を通して、暮らしにほんの少しの豊かさを…。ずらりと並んだ植物たちは実は頼もしい暮らしの相棒なのかもしれません。
グラスハウスでは公園を散策する気分で。
植物をもっと楽しもう
FURERUの前のスロープを上ると、グラスハウスの內部を一望できます。もともと溫室で展示していた熱帯植物を生かしているだけあり、背の高い樹木がたくさん。いつもと違った目線が新鮮です。
スロープを下って今度は園內をぐるりと巡ります。所々、植物の間に小道が配置され、通路から入って歩いてもOK!小道脇に置かれたベンチに腰掛けると、植物に囲まれて心地よい気分に。

弧を描くスロープは見る景色が変わって新鮮。植物を上からのぞいてふだん見えない部分が見られるのが魅力。

土の小道で樹齢20年超のインドゴムに遭遇。枝がつくる緑のトンネルは子どもたちの冒険心をくすぐる人気スポット。

葉の間に見つけたのは形がユニークな時計草。

カットすると星形に見えるスターフルーツはスロープ脇で発見!

読書したり、コーヒーや食事を持ち込んだりも可能。「思い思いに過ごせる、憩いの場になればと思っています」
さらに園內では植物を傷めない程度に手を觸れたり、匂いを嗅いだりもOK。おすすめされた葉に觸ると豆ごはんのような匂いが!「メリアンサス?マヨールの葉ですね。春にはブロンズ色の花が咲くんですよ」
花が咲き、その香りに包まれ、ライチやブルーベリーなどの実がなっていることも。來るたびに季節を実感しながら、新しい発見がありそうです。
散策後はカフェで自然の恵みを味わって。
こだわりの農産物も販売
グラスハウスの入り口にはCOME’S Restaurant & Cafe も。「見えるから、おいしい。」をテーマに、地元?加古川産の食材を中心にしたフードや旬の果物を使ったスイーツ、自家焙煎コーヒーなどを提供。
一角には近隣の契約農家から屆いた農薬?化學肥料不使用の野菜売り場を設置。採れたての瑞々しい野菜をわが家で。新しい體験は家に帰ってからも続きます。

店內のほかウッドデッキスペースを開放。卓上にはFURERUで目にする鉢植えが置かれている。

名物は加古川産小麥や旬の野菜を使用した直徑50㎝のオーガニックベジタブルピザ。生地もソースも手づくり。1ピース390円、寫真はランチセットA?1,000円。

葉付きのにんじんや大根、ベビーリーフなど農家から屆けられる野菜。ほかに地域の加工品なども展示販売。

リニューアルに際し、みとろの丘「FEELD」と名づけられた宿泊スペースを新設。キャンプやグランピング、バーベキュー、犬と遊んで泊まれるドッグパークを設置。丘の上からの景色や四季を楽しめる「みとろ版グランピング&キャンプ」プランも用意。また農場では植え付けや収穫などさまざまな體験企畫を実施しています。

グラスハウス
9:00~18:00、
土曜?日曜?祝日8:00~22:00
第2?4火曜休み
COME’S Restaurant & Cafe
9:00~17:00(L.O.16:30)
火曜休み
※表示価格は消費稅込みの2025年2月現在。
詳しくはウェブサイトをご確認ください。