新型コロナウイルス感染癥に対応する仮設建築による発熱外來クリニックをスピーディーに整備。
大和リース株式會社
大和リースは、システム建築の豊富なノウハウを活かし、
新型コロナウイルス感染癥の診療や検査に対応する
仮設醫療施設の整備に取り組んでいます。
その一つとして、2020年5月27日、
大和リースが設計?施工を擔當した
「奈良県西和醫療センター 発熱外來クリニック」の診療が
開始されました。


11年前の新型インフルエンザ流行時の
実績に加えて、
新型コロナウイルス感染癥に
対応するモデルプラン開発が迅速な整備を後押し。

奈良県西和醫療センター
奈良県西部の基幹病院である奈良県西和醫療センターでは、新型コロナウイルスに感染した可能性のある方を専門に診療する仮設の発熱外來クリニックの建設を計畫。実施にあたり、2009年の新型インフルエンザ流行時に発熱外來仮設診療所の開発実績のあった大和リースと対応のための協議を開始。4月下旬に大和リースに設計?施工が依頼され、約3週間の工事期間を経て建物が完成しました。

MBT感染癥外來ユニット モデルプラン(完成イメージ)
この短期間の施設整備が実現した背景には、「醫學を基礎とするまちづくり」に取り組む一般社団法人MBTコンソーシアム、奈良県立醫科大學、大和ハウス工業、大和リース、內藤建築事務所らによる新型コロナウイルス感染癥に対応するモデルプラン「MBT感染癥外來ユニット」の開発がありました。
この取り組みに、大和リースも參畫していたことで、人の動線や空気の流れなど、感染癥に関する専門家の知見を施設の設計に採り入れることができました。また今回の発熱外來クリニックは、大和リースのシステム建築商品「ダイワアシスト」をベースに設計。これにより安心?安全な施設設計とスピーディな施工の両立が実現できました。

施設全景

診察室
診察を受けるスペースが
設定されている

処置室
ストレッチャーごと入室が可能

エントランス
ストレッチャーが回転しやすいよう
ゆとりを確保
緊急事態宣言下、心をひとつに、
関係各所一丸となって早期の施設完成に取り組む。

現地での工事がスタートしたのは緊急事態宣言下で、かつ大型連休直前の4月28日。過酷な狀況の中、1日でも早い施設開設を目指す西和醫療センターの熱い思いと施設整備へのご支援、設備を納入するメーカーや施工を擔當する協力會社の全面的なサポートのもと、関係者全員が心をひとつに取り組み、著工から約3週間という迅速な整備を実現しました。
安心?安全な社會へ。私たちの取り組み。

5月26日に開催された報道関係者向けの內覧會において、西和醫療センターの土肥院長より「本施設を整備することで診療スペースが拡大し、効率的に診察を行うことができ、1日5人程度だった受け入れ患者數が20人程度まで対応が可能になった。診療體制の充実を図ることで、感染の不安を抱える患者様に寄り添うクリニックにしていきたい」とのご挨拶がありました。その後、西和醫療センターは、さらなる検査體制の充実をはかるためCTスキャン棟の整備を計畫。この施設の設計?施工も大和リースが擔當しました。

(左より)大和リース 奈良支店 規格建築営業所 営業所長 岡 大輔、奈良県西和醫療センター 病院長 土肥直文様、大和リース 奈良支店 規格建築営業所 課長代理 內田 雅治
大和リースでは、全國各地の自治體や醫療機関の要請に応じて、新型コロナウイルス感染癥に対応する仮設醫療施設の整備に取り組んでいます。「事業を通じて、社會の課題解決に貢獻する」-この大和ハウスグループ創業以來の「公の精神」を胸に、グループ一丸となって、新型コロナウイルス感染癥に対応するさまざまな取り組みにより、人々が安全安心に暮らせる社會に貢獻していきます。
擔當者の聲

大和リース株式會社?
奈良支店?規格建築営業所
営業所長 岡 大輔
今回の施設整備においては、西和醫療センター様から1日でも早い診療開始を要望されていたため、短期間での設置が最優先課題でした。さらに具體的な要望を土肥院長様から直接ご提示いただいたことで、この「発熱外來クリニック」への思いと重要性を強く感じることができました。未知の新型コロナウイルスへの不安もありましたが、「MBT感染癥外來ユニット」開発の取り組みを通じて、奈良県立醫科大學感染癥センターの笠原敬病院教授にご助言をいただけたことで、早期に課題を解決できました。また、本社の品質保証部や設計推進部、デポ?工場部門とも緊密に連攜し、関係者一丸となって取り組みました。

大和リース株式會社?
奈良支店?規格建築営業所
課長代理 內田 雅治
西和醫療センター様では、いつ新型コロナウイルスに罹患した可能性のある患者様が來られてもスムーズに対応できるよう、毎日訓練を行なっておられました。事務職員様も1日何度も対策會議を開かれるなど、過酷な狀況のなかで、患者様を思い行動される真摯な姿を拝見し、私たちも応えなければならないと強く思いました。今回、無事に施設を完成、引き渡しできたのは、西和醫療センター様と関わった全ての人々の協力と努力があってのことだと感じています。

大和リース 奈良支店 関係者の集合寫真
後列左より 岡所長、工事課 吉岡上席主任、コスト設計課 住本課長、
前列左より設計課 橫田課長代理、規格建築営業所 営業課 內田課長代理、工事課 河村主任、設計課 田端課員