平成18年3月29日
報道関係各位
東京大學総括プロジェクト機構
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大和ハウス工業株式會社(本社:大阪市、社長:村上健治)は、東京大學(東京都文京區、総長:小宮山宏氏)が平成18年4月より3年間にわたり、東京大學総括プロジェクト機構內に設置される「ジェロントロジー寄付研究部門」を支援するため寄付を行います。この研究部門では、急速に進展する高齢社會の課題解決に向けた研究が行われます。
當社は平成元年、來るべき超高齢社會に向けシルバーエイジ研究所を設立し、以來、高齢社會と介護環境を考え、醫療?介護施設に関わる問題を専門的に調査?分析し、その結果をさまざまな施設の企畫?設計に注ぎ込むことにより高い評価をいただいてきました。さらに、2007年問題等、今後急速に進展する高齢社會に対しては、「人?街?暮らしの価値共創グループ」を目指す企業として、醫療?介護施設関連に留まらず、より広範囲に及ぶ課題の抽出や解決方法の検討が必要と考え、當社総合技術研究所においても取り組みを開始しておりました。
一方、東京大學では、今後の高齢社會への対策を検討していく上で、従來のような個別の學問分野ごとの対応にはもはや限界があるとし、今後、醫療、心理、社會保障、雇用、産業等の関連分野の連攜を深めた「ジェロントロジー」の研究が必要との議論がなされており、今後の高齢社會の問題解決の方向性が當社と一致したため、今般、費用の一部を支援する運びとなりました。
當社総合技術研究所では、この研究プロセスを踏まえながら、さまざまな切り口から、豊かで生きがいのある生活を大和ハウスグループ全體で提案すべく研究開発に取り組んでいきます。
1.「ジェロントロジー」とは
ジェロントロジーとは、一言で表現すると、生きがい壽命を延ばす學際研究、つまり、『生きがいの科學』と言えます。老化に伴う身體的機能の低下にのみ捉われることなく、持続もしくは向上する心理的機能、社會制度や地域環境など、エイジングを包括的に理解することを通じて、年齢や狀態に関わらず個人の生きがいを創出するとともに、その生きがいが尊重され活用される社會(機會?環境)づくりを提言する學問です。
2.「東京大學総括プロジェクト機構」とは
この寄付研究部門が置かれる東京大學総括プロジェクト機構とは、東京大學の複數の學問分野にまたがる學際的な研究などを総長のリーダーシップの下に実施する仕組みです。
3.研究部門開設期間
平成18年度~平成20年度の3年間を予定
4.寄付先
東京大學(東京都文京區本郷7-3-1)
5.寄附予定金額
5000萬円(3年間の総額)
6.その他
同研究部門に対しては、當社以外に日本生命保険相互會社及びセコム株式會社からも同額の寄付が行われます。
以上