SDGs迷子になる若者たち。教科書の情報(bào)ではなく、自分の考えや経験とつなげよう

企業(yè)の中から、企業(yè)の活動(dòng)を変えていきたい

はじめまして。少し変わった経歴を持っている22歳、大學(xué)4年生の小澤杏子と申します。
2019年、私が高校2年生の17歳の時(shí)に、當(dāng)時(shí)東証一部上場(chǎng)企業(yè)（2022年に東証プライム市場(chǎng)に移行）の株式會(huì)社ユーグレナで、全國500人以上の応募者の中から初代CFO（Chief Future Officer：最高未來責(zé)任者）として任命され、1年間自分のチームを統(tǒng)括して企業(yè)活動(dòng)に貢獻(xiàn)してきました。

活動(dòng)內(nèi)容としては、取締役會(huì)での経営改革提言を通した企業(yè)の本質(zhì)的なサステナビリティの実現(xiàn)と企業(yè)価値の向上に將來世代の視點(diǎn)から寄與することです。一年の活動(dòng)の成果として、2020年に「消費(fèi)者が意識(shí)せずとも環(huán)境に配慮した行動(dòng)を取れる仕組み」を軸とした「既存ペットボトル商品全廃」を提言しました。

提言をきっかけに、ペットボトル商品の全廃はもちろん、同社が扱う商品のパッケージを、環(huán)境負(fù)荷の低い容器に変更するアクションなどにつながっています。こうした活動(dòng)を評(píng)価していただき、2021年には、Forbes JAPAN 30 UNDER 30 -日本発「世界を変える30歳未満」の一人に選出していただきました。

現(xiàn)在は株式會(huì)社丸井グループで、諮問機(jī)関のサステナビリティ委員會(huì)の最年少アドバイザーを擔(dān)っています。直近の活動(dòng)としては、同社とより多くの將來世代をつなげられるようなイベントを監(jiān)修したり、機(jī)関投資家の方々向けのサステナビリティに関するインパクトブックの作成に攜わってきました。本ブックは、丸井グループとして社會(huì)課題解決への道筋を客観的かつ定量的に示したものであり、目標(biāo)達(dá)成に対する"本気度"を示しているものでもあります。

株式會(huì)社丸井グループWebサイト「INPACT BOOK」より

個(gè)人でもマルチにメディア関係や対談系のお仕事をいただいており、常日頃から多種多様な立場(chǎng)の方々との交流に勵(lì)み、學(xué)び続けています。総じて高校生の頃から今日に至るまで、こうした活動(dòng)の軸には「企業(yè)活動(dòng)をよりサステナブルにしたい」という思いがあります。

実は、私自身は起業(yè)をしたり、プロジェクトを立ち上げたりという経験がありません。それは、以前から「日本が誇る既存のアセットをより活かしたい」という考えがあるからです。
特に大手といわれる企業(yè)の力を活用したり、つなげられたら、日本の企業(yè)活動(dòng)はよりサステナブルになるのではないでしょうか。自分で組織を立ち上げることも大変魅力的ではあるものの、私は企業(yè)の"中"で活動(dòng)していくことに価値を感じています。

最近の學(xué)生たちは優(yōu)秀。だけど落とし穴も...

突然ですが、「SDGs」を日々の生活の中で意識(shí)し続けられている方はいますか？ SDGsという言葉を知らない方のほうが少數(shù)になりつつある今日ですが、言葉の概念はわかっていても、本質(zhì)的に「自分ごと化」できていない方がほとんどなのではないでしょうか。

私が小學(xué)生の頃はまだSDGs教育がさほど進(jìn)んでいませんでしたが、今日の小學(xué)生や中學(xué)生はSDGsのことをよく知っているし、學(xué)んでいます。素晴らしいことだと思います。一方で教科書的に理解はできていても、そのトピックがなぜ今重要なのか、個(gè)人がどの項(xiàng)目から考えていけばいいのか、といった視點(diǎn)が抜け落ちている人も増えてきたように感じています。

直近の丸井グループでの活動(dòng)として、中學(xué)生との共創(chuàng)プログラム「マルイミライ?スクール」を監(jiān)修し、社員の方々と開催しました。このイベントは、自分の「好きなこと」や「個(gè)性」と身近な社會(huì)課題をつなげてアクションプランを考える、體験型プログラムです。初回は30人ほどの枠に100人以上の中學(xué)生の応募があり、大成功に終わりました！ 今夏に2回目の開催が決定しており、そちらも多くの學(xué)生が參加を志望してくれることを期待しています。

プログラムの中では、中學(xué)生の少し先輩にあたる高校生や大學(xué)生で活躍している方々が登壇し、なぜその活動(dòng)を始めたのか、それぞれの視點(diǎn)を発表してもらいました。個(gè)人ワークでは、個(gè)々の興味関心をまずは言語化し、それらを既存のSDGsの項(xiàng)目とつなげ、どのような社會(huì)問題があるのかをメンターの大學(xué)生らと一緒に考えました。ここで先述した「教科書的な理解はできていても、個(gè)人がどの項(xiàng)目から考えていけばいいのか」という見落としがちな課題に気づいたのです。

參加してくれた學(xué)生たちは皆大変優(yōu)秀で、十人十色の視點(diǎn)を持っていました。ですが、真面目で優(yōu)秀だからこそ、SDGsのメイントピックとして挙げられることの多い教育格差や貧困問題、エネルギー問題などの大きすぎる話を自分ごと化しようとし、迷子になってしまっている學(xué)生も一部いました。自分の身近にない事柄を解決していくためには、かなりの経験と知識(shí)が必要になります。22年間しか生きていない私が言うことではないのかもしれませんが、學(xué)生たちの大きな著眼點(diǎn)は正しいけれど、自分の體験をベースにできていないからこそ関心を持続させるのは難しい、そして行動(dòng)に移すハードルがより高いのでは？ と考えています。

「面白い」や「興味がある」を突き詰めてほしい

初回イベントでの気づきも踏まえ、「SDGsをより身近に感じてほしい」ということだけでなく、參加してくれた學(xué)生たちが、個(gè)々の関心をベースに社會(huì)問題と違和感なく向き合う習(xí)慣をつけられるようにしたいと思うようになりました。

私がこれまで活動(dòng)を続けてこられたのは、社會(huì)に貢獻(xiàn)したいという思いはありつつも、周りの目を気にせずシンプルに「面白い」と思うことを突き詰めてきたからです。私が関心を抱いたことが偶然現(xiàn)代社會(huì)で注目されている"サステナビリティ"につながっていただけで、無理やりすごい人になろうとしたり、教科書に書いてあることを踏襲しようとしたわけではありません。

將來世代の中でサステナビリティに対する意識(shí)は確実に他の世代より高まっていますが、もちろん全く関心のない人たちもいます。社會(huì)のためになることをするのが重要なのは大前提で、その目的で活動(dòng)していることも支持します。一方で、面白いから、興味があるからという理由でこの分野に目を向けている同年代、または次世代を一人でも多く見つけ出し、次のバトンを渡せられるような人になっていきたい、と今は強(qiáng)く思っています。