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Sustainable Journeyは、
2024年3月にリニューアルしました。
マスダール科學(xué)技術(shù)研究所の學(xué)生向け居住棟。壁面には砂嵐に強(qiáng)いガラス強(qiáng)化コンクリートを利用している。
寫(xiě)真提供:日経BPクリーンテック研究所
アラブ首長(zhǎng)國(guó)連邦(UAE)の首都、アブダビ。
ここで、サステナブルな暮らしを求め2006 年から建設(shè)が始まっているスマートシティの計(jì)畫(huà)があります。二酸化炭素排出量ゼロを目指す、砂漠の真ん中に出現(xiàn)した未來(lái)型実験都市「マスダールシテ?!工蛞枻い皮撙蓼筏绀?。
シャルジャ、アジュマン、ウンム?ル?カイワイン、フジャイラ、ラアスル?ハイマ、ドバイ、そしてアブダビという7つの首長(zhǎng)國(guó)が集まり形成されたアラブ首長(zhǎng)國(guó)連邦(UAE)。ここで紹介するマスダールシティは、その首都、アブダビへの玄関口、アブダビ國(guó)際空港からすぐの、砂漠のど真ん中で建設(shè)が進(jìn)むスマートシティです。
面積は6.5平方キロメートル、人口約5萬(wàn)人になる予定で、この巨大都市開(kāi)発プロジェクトは、ムハンマド皇太子指揮のもと、2006年にスタートしました。2020~2025年にかけて完成させるとされています。
マスダールとはアラビア語(yǔ)で「源泉」を意味する言葉。アブダビといえば最高気溫が50℃、通常でも40℃を超える都市ですが、この砂漠の地で、資源をフル活用してサステナブルな社會(huì)をつくるという計(jì)畫(huà)なのです。
ここでは、自然の力を利用しながら、街全體の気溫調(diào)節(jié)が行われています。
2010年9月にはマスダールシティの第1期プロジェクトである、マスダール科學(xué)技術(shù)研究所(以下、MIST)の6棟が完成。ここには學(xué)生向けの居住ビルや、本部となるナレッジセンター(図書(shū)館)、そして研究所があり、各ビルの屋根には太陽(yáng)光発電パネルと太陽(yáng)熱溫水器が設(shè)置され、施設(shè)內(nèi)で使用するほとんどの溫水と30~35%の電力を供給しています。
マスダール科學(xué)技術(shù)研究所の中庭。植栽が整備され、人が集まる場(chǎng)所になっている。
寫(xiě)真提供:Masdar City
そして、MISTの中庭にそびえる「ウインドタワー」。このタワーの上から風(fēng)を取り込むことによって、MIST內(nèi)の溫度を平均で6℃も下げることができます。このタワーのもう一つ重要な役目は、居住ビルの消費(fèi)電力量を見(jiàn)える化するシンボルとなっていることです。
四隅にはLED照明が設(shè)置されており、省エネ目標(biāo)(アブダビの一般家庭の平均より50%以上省エネ)を達(dá)成した場(chǎng)合は緑色、未達(dá)成の場(chǎng)合には赤色に點(diǎn)燈して、居住者の省エネ活動(dòng)を推進(jìn)する仕掛けも施されています。
マスダール科學(xué)技術(shù)研究所のナレッジセンター(図書(shū)館)。屋根が手前に大きくせりだしているため、効果的に日陰をつくることができる。
寫(xiě)真提供:Masdar City
中央に立つ塔が中東の伝統(tǒng)建築「ウインドタワー」を現(xiàn)代風(fēng)に改良したもの。上空の風(fēng)を冷気に変えて地面に吹き付ける仕組み。
寫(xiě)真提供:Masdar City
また、MISTのビルにはウインドタワーと同じ原理で、風(fēng)が通りやすい流線形を中心とした建築を組み込んだり、太陽(yáng)光を遮斷しながら光が取り入れられるように外壁や開(kāi)口部を設(shè)計(jì)するなど、単に再生可能エネルギーを生み出してそれを使うだけでなく、より自然の力を活用する工夫もされているのです。
マスダールシティではガソリンで動(dòng)く自動(dòng)車(chē)の使用が認(rèn)められていません。公共交通機(jī)関としては、2種類(lèi)の電気自動(dòng)車(chē)が使われています。
1つは電気自動(dòng)車(chē)(EV)。もう1つがシティ內(nèi)に敷設(shè)した軌道上を無(wú)人運(yùn)行する「?jìng)€(gè)人用高速輸送機(jī)関 (Personal rapid transit: PRT)」。2人掛けシートが対面するゴンドラのようなスタイルで、行き先を入力するタッチパネルを操作すると、最高時(shí)速40kmで走行し、到著地まで自動(dòng)運(yùn)転してくれます。まるで、未來(lái)の都市にタイムスリップしたかのような最新技術(shù)が導(dǎo)入されているのです。
シティ內(nèi)を走る無(wú)人運(yùn)転のPRT。
寫(xiě)真提供:日経BPクリーンテック研究所
ここでは、シティ內(nèi)で使われる電力のすべてが太陽(yáng)光発電や太陽(yáng)熱発電などの再生可能エネルギーでまかなわれています。世界有數(shù)の原油埋蔵量を誇るアブダビが、石油や天然ガスなどの化石燃料を一切使わない「ゼロカーボンシティ(二酸化炭素排出量ゼロ都市)」を目指しているのです。
また、代表的な再生可能エネルギープロジェクトとしては、マスダールシティ全體の電力を供給する外部システムとして、南西に約120km離れた砂漠に設(shè)置された集光型太陽(yáng)熱発電所「Shams(シャムス)-1」があります。Shams-1は2013年3月に稼働を開(kāi)始し、當(dāng)時(shí)における世界最大規(guī)模の発電量100MW(メガワット)を誇ります。
さらに、UAEでは溶融塩を使うことで熱を保存し、24時(shí)間稼働を可能にした太陽(yáng)熱発電プロジェクト「ゲマソーラー」や、ドイツの電力大手E.ON社と共同で投資した「ロンドン?アレー洋上風(fēng)力発電プロジェクト」などの再生可能エネルギープロジェクトも進(jìn)んでいます。今後は技術(shù)の進(jìn)歩とともに、蓄電池システムの開(kāi)発も視野に入れています。
100MWの発電量を誇る太陽(yáng)熱発電所、Shams-1。集光した熱でタービンを回して発電する仕組み。
寫(xiě)真提供:Masdar社
UAEといえば、「オイルマネー」に象徴されるように、石油産業(yè)が盛んな資源に恵まれた國(guó)というイメージがあったのではないでしょうか。現(xiàn)在でも高級(jí)リゾートとして人気のドバイを抱える、経済的にも文化的にも豊かな國(guó)ですが、そのUAEに誕生しつつあるマスダールシティは、完成すれば石油に代わる新たな経済モデルとなるだけでなく、世界中のお手本となる究極のスマートシティになりそうです。
2014年9月発行 冊(cè)子「SUSTAINABLE JOURNEY」vol.1(ecomom秋號(hào)同封)より転載
Sustainable Journeyは、
2024年3月にリニューアルしました。