地盤(pán)と建物の関係を知ろう ~地盤(pán)調(diào)査はなぜ必要?~
公開(kāi)日:2016/08/29
地震に強(qiáng)い家づくりを考える上で、地盤(pán)のことが気になる方は多いのではないでしょうか。いくら耐震性が高い建物でも、支える地盤(pán)が弱ければその性能を活かすことはできません。また、地盤(pán)の狀態(tài)によっては基礎(chǔ)補(bǔ)強(qiáng)に想定外のコストがかかってしまう場(chǎng)合もあります。今回は、地盤(pán)の狀態(tài)を調(diào)べる方法や土地選びの際に注意したい點(diǎn)について、住宅事業(yè)推進(jìn)部の坪田がお話しします。
【PROFILE】
大和ハウス工業(yè)株式會(huì)社 住宅事業(yè)推進(jìn)部 東日本住宅設(shè)計(jì)室 一課 課長(zhǎng) 坪田 昌之
技術(shù)士(建設(shè)部門(mén))?構(gòu)造設(shè)計(jì)一級(jí)建築士。地盤(pán)基礎(chǔ)を中心に住宅構(gòu)造全般を擔(dān)當(dāng)。現(xiàn)在は、平成28年度熊本地震の被害調(diào)査にも従事
┃地盤(pán)の固さを調(diào)べる「スウェーデン式サウンディング試験」とは?
將來(lái)にわたって安全?安心な住まいを?qū)g現(xiàn)するために、地盤(pán)調(diào)査はとても重要です。建築基準(zhǔn)法施行令でも地盤(pán)調(diào)査を行い、その結(jié)果に基づいて建物の基礎(chǔ)を選定することが定められています。地盤(pán)調(diào)査にはいくつかの種類(lèi)があり、建物の規(guī)模や狀況に応じて最適な方法を選択しますが、戸建住宅で採(cǎi)用されているのが「スウェーデン式サウンディング試験」です。これは、ねじ狀のスクリューポイントをつけたロッド(鉄の棒)を地盤(pán)に貫入させる方法で、まず、どのくらいのおもりを載せたら貫入するかを測(cè)定し、おもりが1kN(100kg)に達(dá)しても貫入しない場(chǎng)合は、こんどはどのくらい回転させたら貫入するかを25cm毎に測(cè)定します。
スウェーデン式サウンディング試験は、調(diào)査機(jī)械の設(shè)置や操作が比較的簡(jiǎn)単なため、1日で複數(shù)のポイントを調(diào)査できるメリットがあります。調(diào)査する場(chǎng)所は、建物の配置計(jì)畫(huà)をしている四隅と中央の5ポイントが基本となります。調(diào)査深度は20m程度まで行うことが可能ですが、精度がよいのは10mまでと言われています。
この他、スウェーデン式サウンディング試験を土質(zhì)判定ができるよう改良した「スクリュードライバーサウンディング試験」や、マンションなど大規(guī)模な建造物でも採(cǎi)用される、「ボーリング調(diào)査(標(biāo)準(zhǔn)貫入試験)」を?qū)g施することもあります。ボーリング調(diào)査は、より深くまで調(diào)査が可能で、土を採(cǎi)取して詳細(xì)な調(diào)査が可能となるメリットがありますが、調(diào)査費(fèi)が高くなりますので、建物規(guī)模や地盤(pán)の狀態(tài)に合わせて採(cǎi)用検討することになります。
┃資料調(diào)査や現(xiàn)地踏査の結(jié)果を踏まえて総合的に判斷
ダイワハウスでは、上記の地盤(pán)調(diào)査に先立ち、「資料調(diào)査」や「現(xiàn)地踏査」を?qū)g施しています。
まず、「資料調(diào)査」は、地形図、土地條件図、舊版地形図、過(guò)去の地盤(pán)調(diào)査資料や施工実績(jī)など地盤(pán)の情報(bào)を収集して、地域的な地盤(pán)の良し悪しを判斷します。例えば、計(jì)畫(huà)敷地が以前田んぼだった場(chǎng)合や、地形が谷底低地や舊河道に分類(lèi)される場(chǎng)合は、有機(jī)物を含む弱い地層が堆積していることが考えられます。逆に、古くからの集落があった場(chǎng)所や、土地條件図で臺(tái)地?段丘に分類(lèi)される場(chǎng)所などは、良好な地盤(pán)であることが期待できます。
地名は地形や地質(zhì)と関連していることが多く、一般的に、水に関係する地名は注意が必要だと言われています。ただし、地名が変遷している場(chǎng)合や、人名に由來(lái)する場(chǎng)合などもあるため、正確に狀態(tài)を把握するためにはしっかり調(diào)査を行うことが必要です。
次に、「現(xiàn)地踏査」は、調(diào)査員が実際に現(xiàn)地を訪れて、既存の建物や擁壁、周辺の道路などに異常がないかを確認(rèn)します。擁壁の埋戻し部は人工的に盛られた地盤(pán)であるため、特に注意が必要です。また、既存家屋が建っている場(chǎng)合は、その既存家屋に不具合がないかをチェックした結(jié)果が、新築する建物の基礎(chǔ)計(jì)畫(huà)上とても重要な資料になります。
「資料調(diào)査」や「現(xiàn)地踏査」の結(jié)果を踏まえ、「地盤(pán)調(diào)査」で実際に地盤(pán)の狀態(tài)を確認(rèn)することで、多くの情報(bào)を総合的に判斷して最適な基礎(chǔ)工法をご提案できるようになります。たとえ地盤(pán)調(diào)査の結(jié)果が同じでも、「資料調(diào)査」と「現(xiàn)地踏査」の狀況によっては、異なる判斷が必要になるため、「資料調(diào)査」や「現(xiàn)地踏査」は非常に重要だと言えます。
┃地盤(pán)の強(qiáng)度に応じて基礎(chǔ)を設(shè)計(jì)
ダイワハウスでは、約半分のケースで「標(biāo)準(zhǔn)基礎(chǔ)」を採(cǎi)用しています。通常の「標(biāo)準(zhǔn)基礎(chǔ)」に加え、傾斜地で高低差を処理する必要がある場(chǎng)合は「深基礎(chǔ)」を取り入れます。ダイワハウスの基礎(chǔ)は、建物の重量を支えるのに最も効率的とされる鉄筋コンクリートの布基礎(chǔ)※。業(yè)界屈指の立ち上り幅を確保し、コンクリート內(nèi)には主筋?あばら筋?ベース筋?ベース補(bǔ)助筋の4種類(lèi)の鉄筋を內(nèi)蔵。あらゆる角度から強(qiáng)度を検証し、信頼性を高めています。
※逆T字の形をした斷面形狀の鉄筋コンクリートが連続して設(shè)けられた基礎(chǔ)
軟弱層が堆積し、直接基礎(chǔ)を採(cǎi)用できない場(chǎng)合は、地盤(pán)改良や補(bǔ)強(qiáng)が必要になります。表層2m程度の地盤(pán)が軟弱な場(chǎng)合は、セメントと土を混ぜて固化させる「表層改良」を?qū)g施。軟弱層がさらに深い場(chǎng)合は、「柱狀改良」や「小口徑鋼管杭」で地盤(pán)補(bǔ)強(qiáng)を施します?!钢鶢罡牧肌工系刂肖酥鶢瞍胃牧俭wを作り建物を支えるもの?!感】趶戒摴芎肌工现С謱婴瞍?chǎng)合に対応する工法です。下図の右に行くほど深くまで補(bǔ)強(qiáng)することが可能となり、より安全性が高まる反面、補(bǔ)強(qiáng)費(fèi)用が高くなるため、安全性と経済性のバランスも考慮して判斷していく必要があります。
┃土地購(gòu)入前に、まずは地盤(pán)調(diào)査の依頼を!
安全で快適な住まいづくりには、地盤(pán)も一つの鍵になります。土地の購(gòu)入や建物の計(jì)畫(huà)を進(jìn)める前に、隠れた問(wèn)題點(diǎn)がないか地盤(pán)の狀態(tài)を調(diào)べておきましょう。地形や近隣ボーリング、地震被害のリスクはある程度WEBサイトで調(diào)べることもできますが、精度を高めるためには経験と専門(mén)知識(shí)が必要になるため、ぜひ専門(mén)家にご相談ください。