栗原 陸

構(gòu)造設(shè)計(jì)は、建物を介して人々の命を間接的に守る、非常に重要な役割を擔(dān)っています。竣工後の數(shù)十年間、臺(tái)風(fēng)や地震などの災(zāi)害に耐え続けられる建物をつくり上げなければいけません。だからこそ私たちは、設(shè)計(jì)から施工まで一切気を抜かず、全責(zé)任を負(fù)っています。設(shè)計(jì)では意匠性や安全性、経済性などを考慮しながら、構(gòu)造計(jì)算によって柱、梁などの最適な部材形狀?性能?配置を?qū)Г訾筏蓼工ⅳ饯欷坤堡扦喜皇证扦埂C上で數(shù)値を出すだけでなく、現(xiàn)場(chǎng)の施工性も考慮して図面を作成します。著工後は現(xiàn)場(chǎng)にも頻繁に出向き、監(jiān)理業(yè)務(wù)として配筋検査や、施工協(xié)力會(huì)社様への説明を行うこともあります。

現(xiàn)場(chǎng)の方々と連攜する上で私が気をつけているのは、口頭でやりとりを交わさないことです。私たちが最も避けなければいけないのが、認(rèn)識(shí)のずれによる、施工フローの手戻りです。だからこそ、伝達(dá)事項(xiàng)は文面に殘し、言葉で伝わりづらい部分は図示しています。些細(xì)なことですが、それらを徹底すると、間違いもなくなり、施工がスムーズに進(jìn)むようになります。設(shè)計(jì)から施工まで、自分が責(zé)任を持ってやり遂げた物件。完成した際は、お客様にも自信を持ってお渡しできます。

若手の時(shí)から責(zé)任のある仕事を任せてもらえる社風(fēng)に惹かれて、大和ハウス工業(yè)に入社しました。実際に入社1年目から、大規(guī)模な物件を擔(dān)當(dāng)する機(jī)會(huì)に恵まれ、上司?先輩に協(xié)力していただきながら、自分で設(shè)計(jì)?監(jiān)理業(yè)務(wù)までやり遂げることができました。今までの仕事で特に思い出深いのは、入社2年目に擔(dān)當(dāng)したマンションです。通常は鉄骨でつくることの多い廻り階段を、このマンションではお客様のご要望から、鉄筋コンクリートで施工することになりました。しかし、鉄筋コンクリートの廻り階段は、現(xiàn)場(chǎng)での施工がとても難しく、案の定、職方さんからは「こんなのできっこないよ」と言われてしまいました。

けれども私は「きっとできる方法がある」と、自分なりにやり方を模索し、自ら考えた手法を職方さんに自作した図や紙の模型を使って何度も説明しました。その熱意が伝わったのか、現(xiàn)場(chǎng)の士気は上がり、「やってみよう」と一致団結(jié)。無(wú)事に、マンションを完成させることができました。でき上がった階段を目の前に、職方さんからは「諦めなくて良かったですね」と笑顔で聲をかけていただきました。苦労してつくり上げた階段。その先にあったのは、これ以上ない達(dá)成感でした。