豊川さくら病院

所在地：: 愛知県豊川市

構(gòu)造：: 鉄骨造

延床面積：: 5,236.38m²

竣工：: 2022年7月

用途：: 一般病床（18床）、地域包括ケア病床（18床）、回復(fù)期リハビリテーション病床（56床）

関東圏を中心に、多くの醫(yī)療?介護(hù)施設(shè)を展開されている醫(yī)療法人啓仁會様。そして、同法人が2013年に運営を継承以來、近隣の急性期病院の後方支援病院として、地域醫(yī)療に貢獻(xiàn)してこられたのが、愛知県豊川市の豊川さくら病院様です。病院施設(shè)の老朽化が長年に及ぶ大きな課題となっていた同院では、理想とする移転用地の確保を機(jī)に、新病院建設(shè)を計畫されました。

計畫のポイント

理想的な移転新築用地を確保し、長年思い描いていた計畫を具體化

築50年近くが経過した舊病院の建物は、水回りをはじめとした各種インフラ設(shè)備の老朽化が進(jìn)行。また、過去に増改築を重ねていたことから、動線面においても課題が多く、施設(shè)刷新の時機(jī)を計られていました。そんな折、主に患者様の移動に長年使用されていたエレベーターの保守點検の契約満了と更新不可が判明。新設(shè)備への入れ替えを行おうにも、診療を続けながらの工事は困難と判斷され、新病院の建設(shè)計畫を具體化する運びとなりました。

舊病院から約100m離れた土地（約4,500㎡）の情報を入手。連攜を深めていた急性期病院との距離感、患者様やスタッフの利便性もそれまでと変わることのない理想的な立地であるため、新病院の建設(shè)地として確保されました。

徹底した感染対策を施し、將來的にも安心安全な施設(shè)づくり

設(shè)計作業(yè)を進(jìn)めていた途中に、全國的に新型コロナウイルスが流行し、新病院には感染対策への配慮がより強く求められることになりました。まず、動線の見直しを徹底。患者様と職員それぞれの視點で、安全性と効率化を追求しています。また、施設(shè)內(nèi)の至るところに換気口が設(shè)置されるなど、空調(diào)システムにも工夫が凝らされています。

同じく、感染対策の一環(huán)として、病床構(gòu)成も見直されました。個室の割合を上限いっぱいまで増やし、舊病院では各階に1ヶ所のみだったトイレを各室に設(shè)置（多床室は2～3室毎に1ヶ所）しています。

感染対策に配慮し、機(jī)能強化を図ったリハビリテーションフロア

新病院では、急性期の後方支援病院としても役割をより高めようと、リハビリテーション機(jī)能のさらなる強化が図られています。最上階の4階すべてをリハビリテーションフロアとして、ADL（日常生活動作）訓(xùn)練のスペースや眺望の良い屋外リハビリテーションスペースも設(shè)けられています。

リハビリテーションスペースは、2階（一般病床?地域包括ケア病床）と3階（回復(fù)期リハビリテーション病床）の入院患者様、外來患者様の3つにゾーン分けされており、パーテーションで仕切ることができ、それぞれに別の出入口を設(shè)けるなど、感染対策が施されています。

お客様の聲

地域完結(jié)型の醫(yī)療?介護(hù)?福祉?保健を
複合的に提供できる街づくりの核となる理想の新病院が完成

醫(yī)療法人啓仁會豊川さくら病院
院長：高岡徹様

醫(yī)療法人啓仁會豊川さくら病院
本部長：尾上貴志様

愛知県の豊橋市?豊川市?蒲郡市?田原市で構(gòu)成されるのが、東三河南部醫(yī)療圏。人口は約70萬人（2020年國勢調(diào)査）で、高齢化率（65歳以上）は全國平均レベルだといえます。醫(yī)療環(huán)境としては、公立病院以外の大規(guī)模な醫(yī)療機(jī)関がほとんどなく、醫(yī)學(xué)系の大學(xué)もないことも影響してか、一般病棟が少なく療養(yǎng)病床が多い點が特徴です。また、他エリアへの流出入が少ないという特性からは、「住み慣れた地域で醫(yī)療を完結(jié)させたい」という地域住民の気質(zhì)が窺い知れるでしょう。
私たち豊川さくら病院は、急性期と療養(yǎng)をつなぐ回復(fù)期醫(yī)療に力を入れており、公立病院が中心の急性期の後方支援病院といった役割を果たしてきました。回復(fù)期リハビリテーションは、この地域にはまだまだ不足している機(jī)能です。そんな中、當(dāng)院では市內(nèi)最多のスタッフを擁しており、一般病床や地域包括ケア病床を活かすことで、回復(fù)期リハビリテーション病床の対象疾患以外の患者様も受け入れるなど、“間口の広い醫(yī)療”を?qū)g踐してきました。また、児童精神科や小児リハビリテーションという周辺地域にはない診療科を標(biāo)榜しているのも當(dāng)院の特徴の一つだといえます。
築50年近くが経過し、老朽化や度重なるインフラ設(shè)備の不具合が課題となっていた舊病院の建物については、法人としても長年の懸案事項でした。今回、エレベーターの設(shè)備更新が移転建て替え計畫のきっかけとなりましたが、それまでも計畫が進(jìn)まなかった理由の一つが建設(shè)地の問題。當(dāng)院には、醫(yī)療的な機(jī)能以外にも「急性期の豊川市民病院さまから一番近い後方支援病院」という特徴とイメージを継続させる必要があります。そんな中、これ以上ないタイミングで大和ハウスさんから土地情報が提供されたのです。舊病院からも近く、幹線道路沿いということもあり、いままで以上の認(rèn)知度向上が期待できます。

土地探しでお世話になったので、施設(shè)づくりも大和ハウスさんにお任せしようという流れになりましたが、設(shè)計段階から數(shù)々の要望を?qū)g現(xiàn)していただき、とても感謝しています。意見をまとめてきた各部門の責(zé)任者と行う月に2～3度の打合せでは、基本設(shè)計が煮詰まるまでにいただいた提案は、実に10數(shù)案にも上りました。それは、途中コロナ禍となったことが影響したのですが、おかげで、さまざまな角度から感染対策を盛り込むことができ、非常に満足しています。また、私たちが最もこだわった動線についても、想像以上にシンプルな仕上がりで、とても動きやすく改善を?qū)g感しました。また今回、機(jī)能向上のために4階すべてをリハビリテーションスペースとしました。他のフロアよりも天井を高くした広々とした空間は、窓の外に広がる景色も良く、患者様からも好評です。
デザイン面では、外観や內(nèi)裝は落ち著いた雰囲気に仕上がっており、まさに私たちのイメージ通りで、內(nèi)覧會に參加された関係者からの評価も上々でした。実際、豊川市民病院さまから転院の紹介を希望される方が増えており、新病院建設(shè)の効果を?qū)g感しています。
當(dāng)法人では、展開する地域ごとに「ロイヤル?ワム?タウン構(gòu)想」をグループで推し進(jìn)めています。それは、地域完結(jié)型の醫(yī)療?介護(hù)?福祉?保健を複合的に提供できる街づくりのこと。豊川市でも「豊川ロイヤル?ワム?タウン」として、當(dāng)院と既存の介護(hù)老人保健施設(shè)「たんぽぽ」の他にも、今後さまざまな機(jī)能を充実させていこうと考えており、いずれ舊病院跡地も「地域から求められる機(jī)能」に生まれ変わることでしょう。豊川さくら病院は、そんな街づくりの核として、これからも地域への貢獻(xiàn)度を高めていきます。