
サプライチェーン
秋葉淳一の「物流は経営だ」 Vol.6 物流はサービスレベルで提供するビジネスモデルへと進(jìn)化する
公開日:2016/10/31
戦略の転換を余儀なくされるメーカー
私がビジネスでかかわっている、學(xué)生服の製造?卸を行っているある企業(yè)の例を紹介しよう。どの企業(yè)においても、人口の減少によってビジネスモデルの転換を余儀なくされており、この企業(yè)も例外ではない。
學(xué)生服の事業(yè)形態(tài)は、各企業(yè)それぞれで異なるが、この企業(yè)の場合、もともと販売店(街の洋品店を含む)を使ったビジネスモデルを採用していた。
しかし、急激な人口減少によって、販売店のビジネスが立ちいかなくなってしまい、販売店自體が、どんどん店を閉めるような狀況になってしまっていた。
そうなるとこの當(dāng)該企業(yè)は、販売店の代わりをしなければならなくなる。さらに、バックエンドの縫製工場においても、學(xué)生服づくりをやめていく會(huì)社も増えていき、工場機(jī)能の役割も果たす必要もでてきた。
こうした狀況の中で、彼らは戦略のかじ取りをしなければならないわけである。まだまだ十分に元?dú)荬守湁拥辘摔蠈W(xué)校との関係維持を頑張ってもらわなければならない。その前提で考えると、これから必要になるのは、完全に商物分離*をして、効率的なサプライチェーンのインフラを構(gòu)築していくことである。
つまり、以前は販売店が商品の在庫を管理したり、最後の裾上げの加工などを行ったりしていたが、これからは、そうしたことは當(dāng)該企業(yè)が引き受けるので、販売店は、複數(shù)の學(xué)校の窓口として関係構(gòu)築をしっかりやっていく。これまでは、販売店は特定の學(xué)校との関係性を大切に洋品店としての役割をはたしていけばよかったのだが、これからは、フロントエンド?顧客接點(diǎn)を販売店にはやってもらい、バックエンドはすべて當(dāng)該企業(yè)で行うというシステムに変えようとしている。
※商物分離…流通は所有権の移転に関する取引流通(商的流通)と商品の流れ(物的流通)とに大別されるが、この2つの流れを分離することを商物分離という。これが可能となった背景には、各種の情報(bào)機(jī)器や情報(bào)システムの発達(dá)、運(yùn)撒?保管?包裝などの技術(shù)の革新、配送センター?倉庫などの機(jī)能アップがある。
物流サービスの新しいモデル
こうしたビジネスモデルを?qū)g施していくためには、確実に商物分離をして、商談や取引などの情報(bào)の流れに対して、モノはモノとして、在庫情報(bào)を含めて管理しなければならない。
そのときに物流拠點(diǎn)が必要となり、通常の物流拠點(diǎn)は、自社で建てるか、借りるかという選択になる。
しかし、學(xué)生服というのは、出荷の季節(jié)が決まっており、3月から4月の上旬にかけて一気に出荷されるまでは、ずっと商品が積まれているままである。
夏服が5月の中旬から多少の出荷はあるものの、極端な話、それ以外は在庫を積むだけのビジネスを行っているわけだ。
ということは、自社で物流拠點(diǎn)を持つにしても、賃貸として借りるにしても、ピーク時(shí)の量を考えて持つのかどうかというのが大きな課題となる。
そしてもう一點(diǎn)、物流拠點(diǎn)を賃貸する際、従來の賃貸の契約というのは、「どこどこの地域に何平米をいくらで貸してくれ」というやり方しかやってきていない。
しかし、それ自體が間違っているのではないかと私は考えている。それはどういうことかというと、本來、物流の一部の機(jī)能を擔(dān)う拠點(diǎn)自體の契約は、サービスレベルでの契約にしたいはずである。
荷主にしてみれば、出荷指示から納品までのリードタイムさえ希望するスケジュールを守ってもらえれば、そもそも商品をどこで預(yù)かってもらおうが関係ない。物流拠點(diǎn)が東京にあろうが埼玉にあろうが千葉にあろうがどこでもいい。
當(dāng)然のことながら、在庫は生産計(jì)畫に基づいて増えていくわけで、出荷に関してもほぼ予想がつく、いや、計(jì)畫できる。であれば、その時(shí)期に合わせて空いている最適な場所を選ぶという方法がとれるのではないかということだ。
まさに、物流拠點(diǎn)にクラウド的な発想が求められているということであり、物流でクラウドをやりましょうという話なのだ。
物流施設(shè)側(cè)も同じニーズを持つ
最初、當(dāng)該企業(yè)は、物流會(huì)社が対応できるのかどうかと心配していたが、物流會(huì)社としても実は問題なく対応できるのだ。むしろ物流企業(yè)のニーズにも対応するスキームとなっており、すでに実験に參加する物流企業(yè)も決まっている。
物流企業(yè)においても、1年間の中で、荷物のアンバランスが問題になっており、むしろ閑散期にビジネスができるのであれば喜んで対応してくれるのだ。
當(dāng)然、物流施設(shè)の規(guī)模はピーク時(shí)に合わせてあるので、閑散期には、膨大な無駄なスペースが存在することになる。ピーク時(shí)以外は空いているので、その間のスペースを埋めてくれるのであれば問題ないどころか歓迎すべきことだ。
學(xué)生服の在庫ピークは、2月末から3月頭だから、物流企業(yè)のリードタイムがカバーできる範(fàn)囲の中のスペースが十分にあるかどうかということだけが問題となる。
それさえクリアできれば、まったく問題なく可能なのだ。これからの物流ビジネスはこうしたサービスレベルで提供する仕組みが主流になっていくことになる。
物流企業(yè)も、これからは不動(dòng)産ビジネスではなく、サービスレベルによってビジネスを行っていかなければならないのではないだろうか。
現(xiàn)在でも、実際には物流企業(yè)がいくつかの物流センターを抱えながら荷主のニーズに応えていくわけだから、ビジネスの本質(zhì)を考えれば、すでにこうしたサービスを提供している。
さらにこの考え方を追求し、荷主へのサービスレベルをどうしたら維持、発展していけるかを考えたうえでのロボットを含めた設(shè)備、人材配置を考えなければならないのである。
トークセッション ゲスト:學(xué)習(xí)院大學(xué) 経済學(xué)部経営學(xué)科教授 河合亜矢子
- 第1回 物流を知り、理解することから始まる
- 第2回 テクノロジーでネットワーク化し、全體最適を図る時(shí)代
- 第3回 現(xiàn)在の學(xué)生が業(yè)界の中心となる30年後、企業(yè)はどうあるべきかを考えたい
トークセッション ゲスト:セイノーホールディングス株式會(huì)社 執(zhí)行役員 河合秀治
トークセッション ゲスト:SBロジスティクス株式會(huì)社 COO 安高真之
トークセッション ゲスト:大和ハウス工業(yè)株式會(huì)社 取締役常務(wù)執(zhí)行役員 建築事業(yè)本部長 浦川竜哉
トークセッション ゲスト:株式會(huì)社Hacobu 代表取締役CEO 佐々木太郎
トークセッション ゲスト:明治大學(xué) グローバル?ビジネス研究科教授 博士 橋本雅隆
トークセッション ゲスト:株式會(huì)社 日立物流 執(zhí)行役専務(wù) 佐藤清輝
- 第1回 LOGISTEEDで物流の新領(lǐng)域へ
- 第2回 LOGISTEEDの「デジタルプラットフォーム」で次世代ロジスティクスへ
- 第3回 LOGISTEEDのSSCV技術(shù)が物流の世界を拡げていく
トークセッション ゲスト:流通経済大學(xué) 流通情報(bào)學(xué)部 教授 矢野裕児
- 第1回 モビリティを再編し、物流起點(diǎn)のイノベーションを起こす
- 第2回 「その場対応のロジスティクス」から「先を読んだロジスティクス」の世界へ
- 第3回 物流ネットワークの在り方が変われば物流が変わる
トークセッション ゲスト:アスクル株式會(huì)社 CEO補(bǔ)佐室 兼 ECR本部 サービス開発 執(zhí)行役員 ロジスティクスフェロー池田和幸
トークセッション ゲスト:MUJIN CEO 兼 共同創(chuàng)業(yè)者 滝野 一征
トークセッション ゲスト:株式會(huì)社ABEJA 代表取締役社長CEO 岡田陽介
トークセッション ゲスト:株式會(huì)社ローランド?ベルガー プリンシパル 小野塚 征志
トークセッション ゲスト:株式會(huì)社アッカ?インターナショナル代表取締役社長 加藤 大和
スペシャルトーク ゲスト:株式會(huì)社ママスクエア代表取締役 藤代 聡
スペシャルトーク ゲスト:株式會(huì)社エアークローゼット代表取締役社長兼CEO 天沼 聰
- 第1回 お互いのビジネスが「シェアリング」というコンセプトで結(jié)びついた
- 第2回 まずは見ていただいて、シェアリングの世界を感じていただきたい
- 第3回 シェアリング物流のコアで、かつ本質(zhì)的なところは、進(jìn)化すること
秋葉淳一のロジスティックコラム
トークセッション:「お客様のビジネスを成功させるロジスティクスプラットフォーム」
ゲスト:株式會(huì)社アッカ?インターナショナル代表取締役社長 加藤 大和
トークセッション:「物流イノベーション、今がそのとき」
ゲスト:株式會(huì)社Hacobu 代表取締役 佐々木 太郎氏
「CREはサプライチェーンだ!」シリーズ
- Vol.1 究極の顧客指向で「在庫」と「物流資産」を強(qiáng)みとする「トラスコ中山」
- Vol.2 「グローバルサプライチェーン」で食を支える日本水産
- Vol.3 「當(dāng)たり前を地道にコツコツ」実現(xiàn)したヨドバシカメラのロジスティクスシステム
- Vol.4 「新たなインテリア雑貨産業(yè)」を構(gòu)築したニトリホールディングス
- Vol.5 物流不動(dòng)産の価値を上げる「人工知能」が資産価値を上げる
- Vol.6「ロボット」が資産価値を上げる
- Vol.7「人財(cái)」が資産価値を上げる
- Vol.8「ビッグデータ」が資産価値を上げる
- Vol.9 AI、IoTがCRE戦略にもたらすこと
「物流は経営だ」シリーズ
土地活用ラボ for Biz アナリスト

秋葉 淳一(あきば じゅんいち)
株式會(huì)社フレームワークス會(huì)長。1987年4月大手鉄鋼メーカー系のゼネコンに入社。制御用コンピュータ開発と生産管理システムの構(gòu)築に攜わる。
その後、多くの企業(yè)のサプライチェーンマネジメントシステム(SCM)の構(gòu)築とそれに伴うビジネスプロセス?リエンジニアリング(BPR)のコンサルティングに従事。
2005年8月株式會(huì)社フレームワークスに入社、SCM?ロジスティクスコンサルタントとしてロジスティクスの構(gòu)築や改革、および倉庫管理システム(WMS)の導(dǎo)入をサポートしている。
単に言葉の定義ではない、企業(yè)に応じたオムニチャネルを?qū)g現(xiàn)するために奔走中。